VJCCハノイ、経営塾第9期・第10期合同閉講式を実施〜これからのベトナム経済の発展を祈って〜

2018年8月29日

開会の様子

 2018年8月24日(金)、ベトナム日本人材開発インスティチュート(以下VJCC)にて、VJCCがベトナム企業経営者育成のために実施している「経営塾」の第9期・第10期生合同閉講式が開催されました。
 
 今回の合同閉講式は日越外交45周年イベントにも認定され、当日は来賓として梅田邦夫駐ベトナム日本国特命全権大使をはじめ、JICA、JETRO、JCCI、貿易大学、ハイフォン人材育成協会の代表にご出席をいただきました。また、より経営塾のことを知ってもらおうと、日本の地方銀行や企業関係者方にもご出席いただきました。

梅田邦夫大使

 式典では、まず今回の閉講式の主催者である、貿易大学のTuan学長から挨拶があり、その後、梅田大使より塾生へ祝辞が述べられました。梅田大使からは、「経営塾からの今までの卒業生は414名(2009年以降)であり、多くの知識を持ち、また経営塾で作った強い絆を持って世界中で活躍をしている。ベトナムは経済の成長が高く、投資も多くなされているが、外国資本に依存しているなどの克服すべき課題も多い。また労働生産性の向上に関して言えば、ベトナムはASEANの中でもラオス、カンボジアよりも少し高い程度であり、国際競争を生き抜くには国全体での取り組みが急務である。日本政府はベトナムの生産性向上のための全国キャンペーンをベトナム政府に対して提案している。そのキャンペーンを実施する際には、経営塾の卒業生となる皆さんにリーダーシップを存分に発揮してもらい、今後のベトナム経済をけん引する存在になってほしいと思う。」とこれからの健闘を祈りました。

受講生の挨拶の様子

 VJCCインスティチュートのHien所長による経営塾9、10期の活動報告に続き、それぞれの期の塾生が徹夜で仕上げたビデオクリップが上映されました。上映の後には9期、10期生の代表から挨拶があり、集まっていただいた来賓の方々への感謝や、講義をしていただいた先生方、本邦研修をアレンジしてくれたJICA、サポートをしてくれたVJCCへのスタッフ、その他支援をしていただいた関係者の方へのお礼の言葉、また「これからのベトナム経済を担っていくために、立派に成長した同級生とともに情報を共有しさらなる成長と、ベトナムの発展のための努力を行っていく」といった決意などが述べられました。

 修了証の授与では、貿易大学学長、渡邊在ベトナム日本国大使館一等書記官、小中JICAベトナム事務所所長から賞状、トロフィー、花束が塾生に授与され、受け取った塾生は満面の笑みで写真に写っていました。授与の後はJICA、経営塾クラブ、JETROからそれぞれの代表者が祝辞を送り、経営塾生たちはそのお礼として、塾生の工場で作った鐘の記念品の贈呈し、経営塾の歌である「我ら経営塾」を声高らかに歌いました。

 今回卒業した58名の経営塾生たちは、今回の閉講式を通して経営塾で学べたことへの喜びを感じ、これからのベトナム経済を引っ張っていくリーダーとしての責任をしっかりと受け取ったようです。彼らの本当の活躍はこれからの自社での取り組み次第。経営塾で学んだことをしっかりと現場で実践し、さらなる発展を遂げることを祈っています。

【画像】

集合写真