ラオス日本センター(LJI)及びラオス開発銀行(LDB)との了解覚書(MOU)の締結

2019年2月25日

祝! MOU締結

 去る2019年2月14日(木)、LJIとLDBとのMOU締結式がLDB本社会議室にて行われました。

 今回のMOU締結は、積極的に相互の関係構築を望むLDBアコム総裁及びLJIブンルアン所長両者の強い思い、そして個別専門家としてLDBに派遣されている恒川幸司氏の多大なるご尽力によって実現にいたりました。

 MOUの内容は主に、LDBはLJIが実施する研修プログラムをLDBの顧客、特に中小企業経営者に対し参加を奨励していくこと、LJIはLDBの商品やサービス(ローン申請手続きや規制)について説明を行うこと、LJIが行う銀行サービスに関連するコース等にLDBスタッフを派遣すること、LDBとLJIが協力し研修プログラムを実施する、等が挙げられます。

ラオス開発銀行アコム総裁

ラオス日本センターブンルアン所長

JICAラオス事務所作道次長

 締結式においては、LDBアコム総裁から、「LDBはラオス政府から2008年以来中小企業との連携促進強化を要請されているものの、企業との接点が未だに作れない状況にある。その理由には金融業が求める事業計画作成の知識が中小企業に備わっておらず、また、銀行側にも作成方法を伝える準備等が整っていない点が挙げられる。他方、LJIは長年の事業運営の中で、事業計画に関する資料作成方法についてもビジネスプランコンテストを通し指導するなどの豊富な経験があり、ビジネス人材育成の役割を常に担っている。今後はこの両者が、事業計画作成だけではなく様々な局面から協力し合うことで、全国98拠点でのサービスが展開できるようにしていきたい。」といった趣旨の挨拶がありました。

 また、それを受けブンルアン所長から「アコム総裁からお伝えいただいたとおり、LJIでは理論と実践を重視した様々なコースをJICAの支援を得て20年間提供し続けており、5,000名を超えるコース修了生が様々な分野で活躍中である。今回のMOU締結により、LJIが行うビエンチャン及び南部での研修だけでなく、全国に向けて活動が広がるよう共に努力していきたい。」との豊富が述べられました。

 そして最後に、JICAラオス事務所作道次長から、「JICAにおける中小企業支援はラオス政府とJICAが共通して認識する重点課題の一つとして支援を行っており、LDBに個別専門家として派遣している恒川専門家も支援の一環である。また、LJIは20年間継続してビジネス人材育成支援を行っている。今回のMOU締結がLDBとLJIに相乗的な効果をもたらすことを大いに期待したい。また、LDBとLJIはすでにそれぞれがLNCCIとのMOUを交わしており、三身一体となる連携の深まりが更に期待されることから、この3者の連携こそがラオス国内の中小企業発展に繋がることを確信する。」と締めくくりの挨拶をいただきました。

セレモニーを終え和やかに対談するアコム総裁、作道次長、恒川専門家

 
 つい先月にLJIはLNCCIとのMOUを締結したばかりでありますが、今後は正に三身一体となった事業活動が出来るように関係者一同頑張る所存です。

 最後にこの場を借りて今回のMOU締結にご尽力、ご協力くださいました全ての方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。

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サインセレモニーを見守る関係者一同