VJCCが国際大学との共同事務所を設立

2019年4月3日

同意書に署名し手にするVJCCヒエン所長(右から2番目)と国際大学VJCC共同事務所代表のラム所長(左から2番目)

 ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCC)は、2019年4月1日に、国際大学(南魚沼市)と、共同事務所設立に関する同意書を締結しました。

 国際大学は、昨年1月に伊丹敬之学長が、同11月に槍田松瑩理事長がVJCCを訪問され、それぞれの活動実績や今後の方向性について意見が交わされ、お互いの協力の下で、両機関の日本及びベトナムにおける、より一層の発展が望めることで一致し、今回の同意書の署名に至りました。

 VJCCは、2009年より開始した「経営塾※」が2019年に10年目を迎え、卒塾した企業経営者が400名を超える実績を有すると共に、2017年9月に新設した日本式国際経営学部(Japanese Style International Business、授業は英語で実施)の運営を開始しています。

 他方、国際大学は、1982年日本初の大学院大学として設立され、以来、国際関係学研究科及び国際経営学研究科(いずれも授業は英語で実施)において世界のグローバルリーダーを育成しており、後者は2018年2月にAACSB(Association to Advance Collegiate Schools of Business)より世界でも最高水準の教育を提供する機関として認証されました。また2018年9月より、JICA開発大学院連携プログラムに基づき、日本の開発経験について学べる日本型・グローバル開発学プログラムも開始しています。

 今回の同意書に基づき、VJCC施設内に共同事務所が設立され、VJCCはグゥエン・チー・ヒエン氏、国際大学はグゥエン・トゥン・ラム氏がそれぞれ共同所長となり、お互いの学術研究活動及び大学や研究機関との交流を促進していくこととなります。その第一弾として、2019年9月にベトナム日本国際ビジネス学術会議をVJCCで開催することとしています。

 VJCCでは、これからもベトナムとの関係を強化する日本の大学と協力し、学生及び企業経営者に対し、質の高い教育、研修を提供すると共に、日越両国の経済、友好関係の発展に貢献することを目指していきます。


(※)経営塾とは、ベトナム企業の経営者・幹部育成のための10か月間の研修コース。JICAから派遣される日本人講師から日本式経営・日本企業の知見を軸にしたグローバルに通じる経営を包括的に学ぶもので、2009年から始まった経営塾のOBは、約300社、約400人に上ります。卒業企業は、「物をつくる前に人をつくれ」と言った日本式の経営を取り入れ成長を加速しており、日本企業とのビジネスを望んでいます。