LAO ENTREPRENEURSHIP DAY 2019ラオス起業家の日~ILOビジネスセミナーの開催~

2019年6月4日

ラオス国立大学 ソムシー学長

DOSMEP サー副局長

 
 2019年5月24日(金)、ラオス国立大学メインホールにて、ラオス国立大学とLaos Japan Institute(LJI/ラオス日本センター)がInternational Labor Organization(ILO/国際労働機関)と提携し、ビジネスセミナーが開催され、学生と若い起業家合わせて約200人が参加しました。ILOがラオスでビジネスセミナーを開催するのは今回が初めてで、起業に対する認知向上・ビジネスプランの重要性を説くこと・ビジネスプログラムへの参加促進の3点を目的としています。

 冒頭の挨拶において、ラオス国立大学ソムシー学長からは,今後ラオスが開発目標を達成するにはビジネスプランに対する知識とスキルの向上が必要不可欠であり、今回のビジネスセミナー開催によってそれらの能力の向上と事業運営への理解が深まると、激励の言葉を送っていただきました。

 そして、Department Of Small and Medium Enterprise Promotion(DOSMEP/ラオス商工業省中小企業振興局)サー副局長、Lao National Chamber of Commerce and Industry(LNCCI/ラオス国立商工会議所)バントン副会頭からも、ILOによるビジネス人材の育成が、ラオスとラオスの中小企業の発展につながると、期待を込めたメッセージを伝えていただきました。セミナーには、他に、在ラオス日本国大使館野田祐太郎二等書記官にお越しいただき、ILOラオスのケムフォン カントリーコーディネーターが現場の総括をされました。 

LNCCI バントン副会頭

ビジネスプランの発表風景

 また、今回のセミナーはLNCCIとの共催セミナーでもあり、2019年1月18日にLNCCIとLJIがMemorandum Of Understanding(MOU/了解覚書)の締結を行ったことによって実現されました。MOUに「双方で活動計画を立案し実施するために議論する」という項目が含まれていますが、今回のビジネスセミナーは正しく、MOUを体現するセミナーとなりました。LJIとしては、会場設営や司会、グループワークのアシスタント等、今回のセミナーを全面的にサポートしました。

 ILOのアンジェリー講師が通訳者ハタゴンさんと共に今回の講師を務められ、学生と若い起業家が12人1グループとなり、銀行から資金を獲得する方法、ビジネスプランの立て方、事業運営についての新しいアイディアの模索、の3点に焦点を当てて積極的に意見を出し合っていました。

 セミナー開催に協力してくださった名だたる機関の中、LJIからはブンルアン所長が登壇し、起業家精神の原則について、学生にも理解できるように分かりやすく語りかけ、参加者の共感を得ていました。

LJI ブンルアン所長

 セミナーの最後には、ILOの創立100周年を祝福するとともに、講師をされたILOの職員にもLJIからのサプライズバースデーケーキがプレゼントされ会場が大いに盛り上がる一コマもありました。今回のビジネスセミナーを皮切りに、LJIは今後も継続的にラオスのビジネス人材の育成に取り組み、ラオスのさらなる発展により一層尽力してまいります。

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