神戸商工会議所による神戸市内の企業と経営塾のベトナム企業とのビジネス交流会の開催

2020年1月17日

 2019年11月25日(月)神戸商工会議所国際ビジネス委員会による神戸‐ベトナム ビジネス交流ミッションがベトナム日本人材開発インスティチュート(以下VJCCという)を訪問し、神戸市内の企業と経営塾(※)のベトナム企業とのビジネス交流会が開催されました。当日は、神戸市内の企業(計10社)から10名とベトナム企業(計15社)から25名が参加し、積極的な交流を図りました。

 神戸商工会議所は、1878年、日本で3番目に設立された歴史ある団体で、現在の会員数は1万1千会員に及び、国際貿易港として世界に開かれて発展を続けています。今回は、国際ビジネス支援の一環として、発展著しいベトナムにミッションを派遣し、その中のハイライトとしてVJCCの経営塾企業との交流会が開催されました。VJCCでは、経営塾クラブ(経営塾卒業企業の同窓会)と共に、事前に神戸市から参加する10社の情報を流し、関心を示す企業を募り、類似する事業分野の情報交換や販路拡大等の交流の効果が上がるように工夫をしました。

名刺交換の様子

ビジネスマッチングの様子

 交流会ではまず、神戸商工会議所の平岡靖敏理事から同会議所の紹介があり、伊藤紀美子副会頭(ミッション団長)から開催のご挨拶をいただき、経営塾クラブのチャン会長から経営塾の説明と共に歓迎のご挨拶がありました。その後、それぞれの企業紹介に続き、日本企業のデスクにベトナム企業が面談する形式でビジネス交流会が進みました。

 ヨーロッパからワインやパスタを日本に輸出をしたり東南アジアに清涼飲料を販売したりする商社の日本人男性からは、「今回このビジネスマッチングに参加できてとても良い機会となりました。実際に、ベトナムのマンゴーを生産している方と名刺交換をし、後日話をする予定になり、市場拡大に期待が持てます」と話されていました。一方で、ベトナムの国として可能性を感じるという趣旨を話された、化粧品会社の日本人女性もおられました。「ベトナムに来てベトナムの活気強さを感じました。ベトナムという国に可能性を感じています。自身は化粧品会社ですが、北海道水の生産も行っているので、今後ベトナムの市場を見つつ、北海道水の売り出しを検討したい。」という趣旨を話されていました。

 また、ビジネスマッチングに参加された鉄鋼企業の経営者で東京に支店を持つベトナム人男性は、「私の会社は東京に支店があります。今回のビジネスマッチングで、神戸への進出や共同事業を期待し参加しました。実際に名刺交換をして進出や共同事業を期待できる企業が多くありました」とおっしゃっていました。

 今後、ベトナム企業は、国内だけでなく国外との市場競争が激化されると言われています。そのため、今回のようなビジネス交流会は、今後のベトナム企業の発展にとって貴重な場になると考えられます。個々の企業や国際潮流を知り、ビジネスに持ち込むだけでなく、他国の今後の可能性に大きな期待がある事を知るきっかけともなりました。日本の企業とベトナム企業との協業で両国の経済の発展に今後の期待が広がります。

(※) 経営塾とは、企業経営者・幹部を対象とした日本式経営の研修。ベトナム産業界を牽引する経営者の育成を目的としており、月5日間の授業及び実践を約10ヶ月にわたり行います。VJCCの看板事業でもある本プログラムは2009年に開始され、今年で10年目を迎えます。

【画像】

神戸企業とベトナム企業の皆さん