KRJC大江戸太鼓15周年記念コンサートの開催

2020年2月28日

 キルギス日本人材開発センター(KRJC)の活動の一つの柱として、相互理解促進事業があります。その一環として、「大江戸太鼓」の設立15周年記念コンサートが、2019年12月6日、ビシュケク市のフィルハーモニックホールにて開催されました。

【画像】 「大江戸太鼓」は、KRJCのサークル活動の一つとして、2004年、当時KRJCに派遣されていた青年海外協力隊の指導のもと発足しました。2008年には、当時のメンバーは川崎市の和太鼓グループ祭音を訪れ、2週間におよび奏法技術の向上を図りました。グループは、設立以来世代交代をしつつ現在まで15年に渡り和太鼓演奏活動を続け、近年はキルギス国内のみならず、カザフスタンでも公演活動を行っています。これらの活動を通じた日本とキルギスの関係の深化や両国の文化交流への貢献が認められ、2018年1月には「在キルギス日本国大使表彰」を、また同年7月には「日本国外務大臣表彰」を受賞しました。

 大江戸太鼓のリーダーは、アヴゾブァ・グリーザさんで、2008年、大江戸太鼓に加入し、今まで12年に亘り和太鼓を続けています。彼女は次のように語っています。
「和太鼓を演奏し始めると、身体中に喜びとアドレナリンを感じます。無になり、自分自身との対話ができ、自分自身が完成されたように感じることできます。そして同じように感じながら和太鼓を演奏する素晴らしい仲間の存在も継続の理由です。また、和太鼓を演奏することは、単なるパフォーマンスの披露ではなく、自己規律、チームワーク、目標達成など、様々な意味があると思います。和太鼓の演奏を通じて、このような日本文化をキルギス国民に伝えることができればと思っています。今後もチームで一丸となって演奏を続けていきます。将来、日本の有名な和太鼓チームと同じ舞台に立って演奏できる日が来ることを願っています。」

 現在のメンバーは約20人。そのうち15周年記念コンサートでは、14名による演奏が披露されました。会場のフィルハーモニックホールは、座席数1100席とキルギス最大の収容人数を誇るホールですが、当日は多くの立ち見客がでる大盛況。
和太鼓とキルギスの叙事詩「マナス」との融合や、獅子舞、横笛等日本の伝統芸能も織り交ぜた豊富なプログラムで観客を魅了し、会場全体の笑顔と盛大なスタンディングオベーションの中、1時間半に及ぶコンサートの幕がおりました。
 これからも、「大江戸太鼓」の更なる成長と活躍をご期待ください!

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