経営塾企業が貿易大学(FTU)ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCC)に消毒液の寄贈

2020年2月28日

消毒液にはFTU、VJCCのロゴも入っている。

ベトナムではテトと呼ばれる春節(旧正月)のお休みが明け、1月30日から皆、2020年の新たな年をお祝いし、通常の生活に戻ることが期待されていましたが、新型コロナウイルスの影響で、学校は休校となり、多くの人は不要不急の外出を控えている状況です。ベトナム保健省によれば、2月25日現在、ベトナム国内における新型コロナウイルス陽性事例は計16名と発表され、同省により、感染防止のための勧告がなされています。
このような状況を受け、FTUは、2月末日まで休校することを決定しましたが、週明け3月からはハノイ及びホーチミンのキャンパスに生徒たちが戻り授業が始まり、またVJCCも同様に日本人講師によるビジネスコースが始まります。これに備え、校内を消毒し、入口や各教室には消毒液を配備することが求められていますが、在庫不足や調達予算の見込を立てることなど障害がありました。

このような状況を知った経営塾企業4社(※)が、今般、540.000.000VND相当の消毒液1万2千本をFTU VJCCに寄贈してくれることとなり、2月14日に感謝式典が開催されました。冒頭、挨拶に立った学長から、「ベトナムにおいても、新型コロナウイルスの現状は非常に複雑で注意が必要です。何よりも学生や受講生の皆さんの健康を第一に考える必要があるため、FTUでは政府と協力し万全を期す予定ですが、今回、寄贈いただいた1万2千本の消毒液は、そのために非常にタイミングを得た有効な贈り物です。経営塾企業の皆さまに、FTU教員、生徒、受講生を代表して、感謝申し上げると共に、この困難な状況を、皆さんの力をいただき、経営塾のモットーでもある”Build Today for Tomorrow”というメッセージを社会に発信し、乗り越えていきたいと考えています」とのお礼の言葉が述べられました。

今回の寄贈以外にも、経営塾クラブ(経営塾卒業生により組織された同窓会)は、コロナウイルスの被害拡大の可能性があり、脆弱性の高い、中国国境の農村地帯に、いち早くマスクを寄贈しています。

経営塾の理念の一つは、「会社は社会の公器たれ」です。世界が困難な時期に、できることから始める、お世話になったFTU VJCCで学ぶ学生や企業人に、衛生的な環境を提供し社会の為になることを小さいことからでも始める、という理念を実践してくれた企業に大いに感謝したいと思います。

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学長からのお礼の感謝状とお花を手にする代表者の皆さん

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消毒液を手にするトゥアン学長と経営塾企業の代表