日本企業の海外展開支援に関する事例

2012年12月28日

【インタビュー】日系企業を人材面で支援〜日本センターのサービス利用者の声を聞きました

日系企業の進出ブームに沸くカンボジア。日本センターでは、日系企業と現地人材の架け橋となるべく、日系企業向け採用支援、また日本語を話せる人材の育成などを行っています。ここでは、日本センターが2012年7月に開催した日系企業合同説明会に参加したkiriyaカフェ(運営はトライアジアグループ)、テーラーメイドの日本語授業を受講したカンボジア大六からお話を伺いました。

優れたマネージャーを獲得

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kiriyaカフェ1号店(左から泊傑さん、赤木俊亮さん)

kiriyaカフェ取締役 泊傑さん、赤木俊亮さん

経済発展著しいカンボジアにビジネスの可能性を感じ、2012年7月から出店準備を始め、11月にプノンペンで1号店をオープンしました。kiriyaカフェでは、提供する飲み物やスイーツはもちろん、サービスにおいても「日本品質のハイクオリティ」をコンセプトに掲げていますが、そのためスタッフの能力は非常に重要です。一般スタッフは求人サイト、新聞広告などから応募してきた人たちと面接を重ね選びましたが、マネージャーにはより優れた人材を獲得したいと思い、王立プノンペン大学ともつながりのある日本センターの合同就職説明会に参加しました。

結果として日本語・英語が堪能なだけでなく、マネージングスキルも高い人材を採用できました。彼のリーダーシップのもと、現在、当店のスタッフたちは一度注意したことは二度と繰り返さず、一人にした接客のポイントなどの指導もすぐに全員で共有するなど、私たちも目を見張るほどの優秀さを発揮しています。

なお、日本センターはそのコース卒業生を中心に優れた人材への広いネットワークを持っているため、イベントの周知においても適切な対象へ情報発信をしてもらうことができ、頼りになります。

今後はホスピタリティーに関する特別スキル養成講座を日本センターと共同で開催し、現地でのサービス業人材の育成を進めていくことも考えています。また、2013年以降はカフェ業態だけでなく、他業態での展開も目指していますが、これからも日本センターの採用その他のサービスを活用していきたいと思っています。

日本とのやり取りがスムーズに

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カンボジア大六の廣田さん

カンボジア大六社長 廣田健一郎さん

私はDTP(コンピューターを使った紙面の割り付け作業)関連の仕事に長年携わってきましたが、カンボジアはDTP作業の良い下請け先になり得ると思い2001年から現地で可能性を探っていました。その後、岐阜県で印刷業を営む(有)大六印刷がベトナムの地方都市に進出したことを聞き、同社の社長にアプローチしたところ、カンボジア大六の立ち上げが決まりました。2009年に事業を開始し、現在は主に大六印刷からチラシ制作などのDTP作業を請け負っています。

日本側とのやり取りは、日本語ができる人材を雇い、スカイプを通して行っています。日本語スタッフは、日本語学校などを通して採用しましたが、彼らは日本語の「相」(完了、継続などの表現)がうまくできず、仕事が「終わった」のか「終わりそう」なのか、などがあいまいになり、日本側との誤解が頻繁に生まれ困っていました。これは、朝に来た仕事を昼には返すといった納期の厳しい私たちの仕事にとっては非常に重大な問題です。そこで日本センターに依頼し、週に1度、全部で10回ほど日本語講師に当社のオフィスに来て頂き、「相」の表現に特化したテーラーメイドの日本語講座を行いました。おかげでそうしたミスが無くなりましたが、日本側のストレスが大分減ったためか、その後、発注される仕事は増加し、その分社員数も拡充していき現在は30人ほどになっています。

今後の中期的な目標としては、他のアセアン諸国に進出している日系企業からも仕事を受注できるようにしたいと思っています。そのため、スタッフ数も現在の倍以上にする予定です。その際、日本語スタッフを採用するため、日本センターを利用していきたいと考えています。