JICA緒方研究所

出版物

プロジェクト・ヒストリー

『シルク大国インドに継承された日本の養蚕の技』

『シルク大国インドに継承された日本の養蚕の技』

本書は、養蚕農家と製糸業者の収入増大を目指し、1990年代初めから16年にわたって南インドで実施されたJICAの養蚕技術協力プロジェクトの足跡をまとめたものです。JICA事業の成功事例の歴史紹介する「プロジェクト・ヒストリー」シリーズの第4弾として刊行しました。
生糸生産は、明治時代の日本の近代化を支えましたが、昭和初期をピークに戦後衰退していきました。しかし、それまでの長い歴史のなかで蓄積された養蚕の技術と知識が海を渡り、南インドの農民の生計向上に大きな役割を果たしたことはあまり知られていません。
著者であるJICA研究所の山田浩司参事役は、JICAインド事務所次長として首都デリーに3年間駐在した経験をもっています。本書の執筆に当たり著者は、日本人専門家はもとより、現地でも40人の養蚕農家の人たちにインタビューしました。そこから、養蚕技術の移転・指導が「文化と文化の衝突」といわれるほど困難を極めるなか、いかに障害を乗り越え、現地の風土に合わせた技術と知識を生み出し、高品質の生糸を生産できるまでに至ったのかの秘密を解き明かしています。
 本書は、プロローグ、8つの章、エピローグで構成されています。当時の状況にそってプロジェクトの流れが理解しやすいよう、JICA技術協力プロジェクトが始まる前、草創期、優良マユ「二化性交雑種」の普及期、発展期、今後の展開といった章立てでストーリーが展開されます。
 BRICSの一国として、近年は新興経済国としても注目されるインド。養蚕の専門家や、開発援助に携わる方々にとどまらず、インド情勢に関心のある人にとっても興味深い内容を含む本書をぜひご一読ください。

本書は、JICA研究所の「プロジェクト・ヒストリー」シリーズ第4弾として発刊されました。
ダイヤモンド社のウェブサイトほか、書店、主要オンラインブックストアにてご購入いただけます。

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