「海を越えた景観模型(3)」〜小さな工房の国際協力〜(JICA大阪研修員(2007年) カハセイさん/エリトリア)

2007年に来日し、「博物館学集中コース」を受けていたエリトリアの研修員カハセイさんが、帰国後、研修コースについて感想を届けてくれました!

初めての日本!第一印象は?

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エリトリア国立博物館

日本では立派な博物館があり、障害者も含め全ての訪問者への配慮がなされているのが素晴らしいと思いました。経済的豊かさの表れだと感じました。

日本の人たちについて

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古い建造物が並ぶ首都アスマラ

日本人は、外国語が苦手であるが、優しさがあると思います。例えば、ある店でお釣り受け取るのを忘れて出たら、店員が追い駆けてきて、店に戻るよう知らせてくれました。文化に関しては、日本人は文化を保持し、尊重していると思います。日本人は忙しそうです。しかし対応してくれます。

日本での研修で印象に残ったことを3つ挙げてください。

(1)博物館の予防的保全

(2)文献情報活動(データベース、写真記録、ファイル整理など)

(3)移動可能な対象物の復旧作業

日本で学んだことをエリトリア帰国後どのように生かしていますか?

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博物館のホームページが出来ました

(1)博物館の職員に研修結果を発表しました。

(2)研修員フォローアップ・プロジェクトをJICAケニア事務所へ申請しました。お陰で、研修で学んだ文化財の記録、保存、資料作成、広報(ホームページ作成)など国立博物館としての基礎的な活動が可能になりました。

盛口さんへメッセージをください!

盛口さんは、知識を如何に研修員へ伝えるかとても熱心でした。熟練のモデリング専門家としての彼の挙動は、まるで映画のシーンを見ているようでした。

エリトリアってどんな国?

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首都アスマラ

エリトリアは、西にスーダン、南にエチオピア、東にジプチと国境を接し、北は紅海に面するアフリカの北東部に位置しています。

歴史的にイタリアの植民地支配下にあったこともあり、イタリア人によって建設された建物やイタリア文化が街のあちらこちらに残っています。その中でもイタリア料理は人々にとって生活の一部になっています。首都アスマラには、多くのイタリアンレストラン、カフェがあり、人々は仕事中の息抜きに、お昼休みに、仕事帰りにと毎日数回集まり、「マキアート」(苦いエスプレッソにミルクを入れたコーヒー)を飲み、おしゃべりを楽しみます。

自国の文化としては、隣国エチオピア文化も引き継いでいます。人々は伝統的なエチオピアコーヒーも好み、自宅に訪問客が来ると、食後にコーヒーセレモニーでもてなします。セレモニーでは、炭で火をおこしコーヒー豆を煎るところから始められます。そして濃厚で苦いコーヒーにたっぷりの砂糖でいただきます。室内はコーヒーの深い香りに包まれ、煎り立ての香ばしいコーヒーを楽しむことができます。

一方で、経済的に人々の生活は十分ではありません。商店に行っても日本のように商品が揃っていることはありません。クッキーや加工食品などはほとんどが輸入品であり、非常に高価で一般市民には買うことができません。自動車は一部の人が所有していますが、ガソリンスタンドに行ってもガソリンが売り切れのため、運転することが出来ないこともあります。

また、住居に関しては政府による制限があり、8人家族でも寝室は2部屋だったりと、人々の生活は決して裕福とは言えません。

そんな中でも、エリトリアの人々は、家族を大切にし、自分たちの持っているものを大事に使います。国に誇りを持つ彼らは「自分たちの力で社会を発展させよう」という意識が高く、外国からの援助も政府の意向に沿う国だけから受けています。相手国の「自助努力を支援する」ことを重視するJICAは、エリトリアで医療分野や教育分野においての協力を進めています。

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