関西発信のレスキュー技術が開発途上国経由で東日本へ!—震災を通じて繋がる技術そして想い—(大阪市消防局)

インドネシアから東北へ 〜元研修員らによる被災地支援〜

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研修の様子(大阪市消防局で)

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チームワークは大切!

東日本大震災では、世界の20以上の国と地域から救助隊や医療隊が派遣され、被災地で行方不明者の捜索などに当たりました。その中には、かつて、大阪市消防局の支援を受け、JICA大阪が実施した「救急救助技術」研修に参加したインドネシアの元研修員がいます。

インドネシア国家救命救急機構教育訓練局のノエル・イスロディン・ムクリシン主任は、2004年に来日し、約2ヶ月にわたる研修で、大阪市消防局がこれまで通常災害や阪神大震災で培ってきた技術を習得、帰国後はその技術を同僚に広めてきました。東日本大震災のニュースを受け、「今こそ日本で学んだ技術を生かすとき、そして日本へのお礼をするときだ!」と同僚らと共に被災地に出向き、宮城県の気仙沼市や石巻市で行方不明者の捜索活動に携わりました。

また、2010年の研修に参加したコソボの国家捜索救助チームを率いるマチェドンツェ・ユップ指揮官は「私のチームでは、日本で学んだ救助技術を発揮し、日本の人々を支援する準備が整っています。私の心はいつもあなたがたのそばにあります」と、震災発生直後に、JICA大阪に電子メールでメッセージを寄せました。

大阪市消防局との協力 〜地域一丸となって東北支援を〜

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大阪市消防局より感謝状の授与(左はJICA大阪酒井所長)

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感謝状

JICA大阪は、大阪市消防局からの依頼を受け、被災地での救助活動を側面支援するために保有するバスを貸し出しました。このことに対し、大阪市消防局から感謝状を頂きました。

感謝状の授与にあたり、被災地において、救助活動に加え、日本国外からの国際緊急救助隊との協働のための指揮をも執られた大阪市消防局からは、「長年にわたる研修員受入れの成果が、技術面でも、お互いを助け合うという想いの面でも目に見える形で実を結んだのが、今回の現場だったと思います」と言及されました。

大阪市消防局には、約15年間に渡る研修を通じ、54の国・地域の総勢200名以上の研修員に救助技術を移転していただいています。この長年に渡って続けてきた技術協力が、着実に開発途上国の力、そして日本への力ともなることが明かされました。そして、これらの協力は、日本が窮地に陥ったとき、手を携え、想いを共にしてくれる「仲間」づくりにも貢献しているといえます。