中華人民共和国「青少年育成」を実施して〜研修を通した人と人のつながりが未来を創る〜(2010年11月3日から11月20日まで)

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レクリエーションから信頼構築の手法を学びました。

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様々な自然体験が子どもや若者に教育効果が高いことを体験しました。

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「子供の体力の変遷と青少年活動」の講義を真剣に聞く研修員

2010年11月3日から11月20日までの18日間、神戸YMCAは、中華人民共和国において青少年育成に関する様々な活動を展開する省や市の若き精鋭である22人の研修員を、青年研修「青少年育成」コースに迎えました。本研修は、ボランティア活動に関わる日本の青少年が、社会の中で責任を担う経験をすることをきっかけに良き社会人となっていくという神戸YMCAの青少年育成経験を元に、多岐に渡るプログラムで構成されました。

研修では、講義・実習やYMCAの学生ボランティアとの交流を通して、現代における日本の子ども・若者の様子や課題、それに対するアプローチを学んでいきました。神戸YMCAが運営する余島野外活動センター(香川県小豆郡)では、講義のみならず、海洋プログラムなどを経験することで、日本の青少年やボランティアが体験を通して成長していく仕組みを肌で感じているようでした。また、彼ら自身が同じ釜の飯を食べ、宿泊研修を通して夢を語り合い、学びを深めていく様子がとても印象的でした。こうした深い学びが最終日に発表したアクションプランにも活かされ、夢があり、かつ具体的なプランが作成されました。

日本と中国、大きな枠組みで見ると課題もありますが、このように人と人が出会い、学びを共有する「草の根」のつながりがあれば、より良い未来を創る礎を築くことができると確信しました。

財団法人神戸YMCA
余島野外活動センター所長 松田 康之