生け花を体験。作品は、JICA兵庫のロビーに展示しました。
学習指導案づくり。真剣な表情で講師の指導に聴き入っています。
成果発表会では、実際の日本語学習者に対する模擬授業を行いました。
2009年度に引続き、2010年11月9日から26日まで、中華人民共和国で日本語を教えている中国人日本語教師8人を受入れ、日本語の教授法や多様な日本語教育プログラムの実際などを学ぶ「日本語教育コース」を実施しました。
講義・演習では、会話教材の効果的な使い方、授業の進め方、発音指導法やビジネスの場における日本語やマナーなどを幅広く学び、視察先の高等学校・日本語学校・日本語教育機関では実際に授業に参加させてもらい、様々な日本語・外国語教授法の体験を行いました。また、視察先での学生との交流や、京都・大阪の視察、一般家庭でのホームステイ、生け花教室など、短期間の研修ではあるものの、日本や日本文化の理解に役立つ内容を取り入れたプログラムとしました。
研修員は日本語教師だけあって、日本について既に様々な知識を持っていました。しかし、全員、今回が初来日。電車の便利さを実感し、信号をよく守る日本人に感心するなど、初めて実際に見る日本で色々な経験をしました。日本については、「街や施設が清潔」、「人々が親切で礼儀正しい」といった印象を強く持ち、また有馬や京都での紅葉の美しさにも感激していました。
研修期間中を通じて、全て通訳なしの日本語漬けになったため、日本語教師とはいえ、かなりハードな研修であったと思います。しかし、皆さん非常に熱心に各プログラムに取組んでいました。わずか18日間の滞在でしたが、今回の研修が日本語教師としての自信につながり、学んだことを中国の若い学生・生徒の今後の指導に生かすことによって、日中の懸け橋となっていただきたいと願っています。
公益財団法人兵庫県国際交流協会
協力課 課長補佐 赤松 良幸