じゃーんけんぽん!(上ヶ原小学校にて)
動くかしら…(教材作成会社ArTec)
「日本の教育の成果品」との討論会
関西学院大学では、西宮市教育委員会を始め、西宮市近辺の学校など10の機関に協力いただき、2010年12月5日から12月22日まで、インドネシアの研修員17人を青年研修「初中等教育行政コース」に受け入れました。
インドネシアから来られた小中高校の先生方と地方教育委員会の皆さんは、どこの訪問先でも新鮮な学びや視察をし、関係者の皆さんと多くの議論を行いました。上ヶ原小学校では、体育館に集まった全児童に対してインドネシアの舞踊を披露し、1年生の教室においては子どもたちとインドネシア風の「じゃんけん」を一緒に行いました。給食や掃除など、子どもたちがそれぞれの役割分担をきちんと果たす姿が強く印象に残ったようでした。
また、研修成果をより多面的に構築するため、日本の教育行政の中で育ってきた学生を「日本の教育の成果品」として見立て、日本の教育行政の実力判断の一助となるよう、彼らとの議論を通して日本の教育についての理解を深めました。学生は連日夜遅くまで企画と準備に追われ、当日も日曜日にもかかわらず40人余りの学生が参加し、活発な討議が行われました。
さらに、公教育以外にも、日本の教育を支える民間の教材作成会社や塾の視察も加え、包括的に日本の教育を学ぶプログラムとなりました。教材作成会社で実際に教材開発の様子を直接見学し、さらに最新の教材を手にとって試した時の研修員の皆さんは、子どもに返ったようでした。
帰国後、研修員の皆さんから届いたメールによれば、帰国報告会での彼らの発表は高い評価を得たようです。ご協力いただきました関係機関の皆さん、本当にありがとうございました!
関西学院大学国際教育・協力センター
准教授 關谷 武司