奥深いラオスの食文化に触れ、お腹もペコペコ!トークイベント「美味しいラオス」を開催しました。

9月5日(水)に、「ラオス食堂」主宰の森卓さんによるトークイベント「美味しいラオス」を開催しました。

2018年9月11日

ラオスに魅了された森さん

【画像】プロデューサーでジャパンーラオス・クリエイティブ・パートナーズ代表の森卓さんは、大阪生まれの料理人。国内の料理店勤務の後、8ヶ月間のアジア旅行を経て、15年間にわたりラオスで暮らした経験をお持ちの方です。当初、ヨーロッパに向けて旅を続けていたところ、立ち寄ったラオスで触れた人びとの温かな国民性に魅了され、長期滞在することになったそうです。現在はラオス料理を日本で普及すべく「ラオス食堂」を運営し、都内を中心に料理教室、出張料理を通して精力的にラオスの文化を紹介しています。2018年7月にはその活動が認められ外務大臣表彰を受賞されました。

ラオスの豊かな食文化

トークイベントでは、ラオスの歴史の概略と興味深い食文化のお話をしていただきました。東南アジア唯一の内陸国のラオスでは、山と森の幸とメコン川の魚など、恵まれた食材を使用したバラエティ豊かな食文化が展開されていることがわかりました。

「カオニャイ」と呼ばれるもち米を主食とし、パクチー、レモングラス、ライム、唐辛子などのハーブを多用するのが特徴です。フランス統治時代の面影を残し、バケット、パテ、コンデンスミルクなどの食文化を受け継いでおり、なかでもバケットはパパイヤとパクチーを挟んだサンドウイッチ「カオチー」として日常的に食されているそうです。パパイヤサラダには他アジア圏とは異なる淡水魚をベースにした魚醤「ナムデーク」を加えていただくことでラオス独特のサラダになります。「ジェオ・マクレン」というトマトのディップでは、トマト、玉ねぎ、唐辛子、ニンニクを単に混ぜ合わせるのではなく、事前に「焼く」というひと手間をかけライムとパクチーで味付けをするそうです。こういった多彩な食卓が、いまだに庭先に穴を掘っただけの簡易なかまどや土間で薪をくべる、という原始的で素朴な調理場で「焼く」「蒸す」「煮る」「叩く」という調理法によって生み出されていることに驚きました。

また、周辺国の類似食として中国内陸やミャンマーにみられる「なれずし」、ベトナムの「フォー」なども食されており、ラオス料理がヨーロッパとアジアの食文化を融合させたフュージョン料理であることも認識しました。

会場では「もち米の調理法」「魚醤について」など多くの質問が飛び交い、初めて知るラオスの料理や文化にみなさん興味津々でした。森さんの説明とプロジェクターの料理写真に参加者一同思わずお腹が鳴りそうなひとときでした。

現地で映画製作に携わった森さん

森さんは料理だけではなく現地でラオス初の日本語情報誌「テイスト・オブ・ラオス」を創刊し、日本・ラオス初の合作映画『ラオス 竜の奇跡』の制作にもかかわったそうです。多くの出会いを通して映画完成を実現し、現在は両国の架け橋になるべく日本各地でプロモーションを行っていらっしゃいます。ぜひ、ご興味のある方はウェブサイトをご参照ください。

今回のトークイベントは台風21号接近による日程変更と、当初予定していた「神戸アジアン食堂バルSALA」オーナーの黒田尚子さんとのクロストークの中止が余儀なくされ大変ご迷惑をおかけしました。またこのようなトークイベントを開催できる機会が持てればと思います。当日お集りくださった皆様方には心より感謝いたします。

現在JICA関西1階資料室では森さん撮影によるラオス紹介写真やJICA関西草の根事業紹介の展示をしています。ぜひこの機会に足をお運びください。

総務課 中山由恵