「京都する(DO YOU KYOTO)」企業を研修員が訪問

JICAでは、例年開発途上国の廃棄物管理担当行政官を日本に招き、企業、団体、大学、自治体等のご協力のもと、各地の進んだ廃棄物管理を紹介する研修コースを実施しています。関西では、昨年度47か国76名を受入れ、今年も多くの途上国行政官が来日しています。

2018年10月1日

ブラジル、アンゴラ、モザンビークのごみ対策担当行政官が京都で研修中

それら研修コースのひとつ「廃棄物管理能力向上(応用、計画・政策編)(C)コースは、ブラジル、アンゴラ、モザンビークの3か国7名で構成され、京都市環境保全活動推進協会(KEAA)のご協力のもと、講義や視察を通して京都で培われてきた固形廃棄物管理をメインに研修(滞在期間8/28~10/20)しています。
9月27日(木)午後、彼らは、株式会社 京都環境保全公社を訪問しました。

京都環境保全公社で学ぶ「京都する」方法

ごみから出来たリサイクル資源に興味津々な研修員たち

小窓から焼却炉の炎に見入る研修員たち。非常な高温での処理であることが自分の目で見て理解できる貴重な機会

「京都してる?(DO YOU KYOTO?)」=「環境に良いことしてる?」は、1997年に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で合意された「京都議定書」(Kyoto Protocol)がきっかけで生まれたフレーズです。京都は日本を代表する観光地として世界に名を馳せていますが、環境保全という点からも世界ブランドです。
京都環境保全公社は、その京都市を支える代表的な廃棄物処理企業です。
同社は収集運搬から最終処分までの幅広い業務を展開しており、一連のフローに基づく事業説明や施設見学は、行政の立場から廃棄物管理全般の改善に携わる研修員には、日本の中間処理の全体像が分かりやすく学べるという意味でも大変参考になったようです。また、自治体と産業界が共同で出資しているという同社のユニークな背景や、受入れる廃棄物を事前に分析し、搬入企業と対話しつつ環境基準を遵守していくという姿勢も、産業界との連携・指導がうまくいかず、不法投棄等が大きな問題になっている途上国の研修員達に深い印象を残したようでした。
見学中講義中を問わず、研修員からは、労働安全衛生、リサイクル事業の収益性、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)生産技術、同業他社や行政との関係など、さまざまな場面でひっきりなしに質問がとびだし、それに対するユーモアを交えた回答やご説明もあいまって、大変充実した「京都する」ことを学ぶ機会となりました。