HAT神戸連携防災イベント「イザ!美かえる大キャラバン!2020」大盛況のうちに終了しました

 2月2日、今回で11回目となるHAT神戸連携防災イベント「イザ!美かえる大キャラバン!2020」をJICA関西と人と防災未来センターの2会場で開催し、多くの来場者でにぎわいました。

2020年2月7日

BOSAI図工室

毛布担架を体験する研修員と子供たち

 このイベントは、神戸を拠点に活動するNPO法人プラス・アーツが開発した「イザ!カエルキャラバン!」のしくみを基本としており、楽しみながら防災を学ぶプログラムの体験と、プログラム体験などで貯めたポイントを使って参加者が家から持ち寄ったおもちゃと交換できる「かえっこバザール」の仕組みを採り入れており、毎回、多くの子ども達が参加しています。

 今年は、若い担い手の活躍やSDGsとの関わりにも焦点を当てながら、24団体が28ブースを展開。恒例の神戸市消防局による消防車の見学と消防服着用体験、身近なもので避難所で役立つものを作る「BOSAI図工室」、展示と連携した謎解きミッション「防災博士の挑戦状」など、楽しく学べる防災体験プログラムを提供し、多くの参加者を集めました。

 更に、このイベントには、JICA関西で実施している防災研修3コースの研修員13か国23名も参加しました。水害着せ替えゲーム、毛布担架、水消火器のそれぞれのブース運営を担当し、子ども達に防災体験を提供するとともに交流を深めました。また他の出展ブースを視察することで、参加者だけなく出展者とも有意義な交流を行い、日本の草の根レベルでの多様な防災教育・啓発活動を学びました。

 「イザ!カエルキャラバン!」は、JICAの研修員が帰国後に自分たちの文化・習慣にあうようにローカル化され、現在、アジア、中南米など世界21か国への広がりを見せています。
 今回のイベントに参加した研修員達がこの経験を自国に持ち帰り、色々な形で自国の草の根レベルでの防災教育・啓発の一助にしてくれることを大いに期待しています。
                         
JICA関西業務第一課 赤松 良幸