【インターンシップ体験記】 JICA大阪にインターンがやってきた!<その5>

【画像】溝辺 慧斗

同志社大学 法学部 3回生
溝辺 慧斗

※2011年度までは、旧JICA大阪と旧JICA兵庫が、別々に業務を行っていました。以下の記事は、当時のものをそのまま掲載していますので、ご了承ください。

インターンの志望動機

私は将来、国際協力に携わる仕事に就きたいと考えています。しかし、一口に国際協力といっても様々な団体、分野がありおこなっていることも異なります。
 
これまで私はボランティアとしてNGOの活動に関わらせていただいてきたのですが、この活動を通してその中のほんの一部を見ることはできたと思います。しかし、1つの団体に関わるうちに、国際協力に関わるほかの団体・機関、特に日本で中心的な役割を果たしているJICAはどのようなことを日本でおこなっているのかということに強く興味を持ち、より詳しく知りたいと思いました。そこで、今回インターンを志望しました。また、実際に現場で働いていらっしゃる方々と関わらせていただき、様々なお話を聞かせていただく中で、それらを自分の将来について考えるヒントにさせていただきたいとも考えておりました。

インターン中の業務

私は2011年9月12日から22日までの8日間研修業務課でインターンをさせていただきました。期間中私は、NGOでのボランティア経験からNGOとJICAがどのように協力関係を築いているのかということに興味があったことから、主に「JICA−NGO連携による実践的参加型コミュニティ開発」という研修コースに携わらせていただきました。

このコースでは私も実際に研修員の方々と同じように、自分がボランティアとして関わっているNGOや日本についてのプレゼンテーションをさせていただいたこと、またディスカッションにも参加させていただくなど、研修に実際に参加させていただいたのですが、このことでどのように研修がおこなわれているのかをより知ることができました。

また、そのほかのいくつかの研修コースの最初の段階のオリエンテーションや研修の成果発表会、閉講式、また、研修準備段階での研修を受け入れていただく関係機関との打合わせなどに同行させていただいたことなどを通して、JICAの研修プログラムのおおよそ全体を知ることができました。

インターンを通して学んだこと

まず一番大きく感じたのはコミュニケーションツールとしての英語の重要さです。研修はもちろんすべて英語でおこなわれていたのですが、自分の英語力が十分でないことで、自分の言いたい意見があったり、深く聞きたい話があってもうまく伝えることができないということがよく起こりました。そして、もし英語をうまく話すことができれば、もっとインターンとして貢献できる部分もあったのではないかと思うと、それまで英語を熱心に勉強しなかったことを悔やみました。そして、今後この悔しさをバネにして、より意欲的に学んでいきたいと強く思いました。それでも私のことに興味を持ち、親切に接していただいた研修員の方々には本当に感謝しています。おかげでとても楽しい時間を過ごさせていただきました。

次に、これはJICAでおこなわれている研修業務のコンセプトでもあると思いますが、日本の発展の経験が途上国の方々にとっては大変貴重であることを強く感じました。日本で生まれ、育った人間からすれば当たり前のように感じていることも、ほかの国の方々からすれば、すごく新鮮で興味深く、また彼らの国の発展に大きく寄与できるものが大変に多いことを実感しました。そして、日本という国で生まれ育ったからこそ、ほかの国の方に伝えられることがあるのではないのかと思い、まず日本について自分自身がより深く知ることの重要さを感じました。

最後に、JICAの方々はじめ、さまざまな方々にそれまでのキャリアやなぜ今の職を選んだのかなど、さまざまなお話を聞かせていただくともできました。どなたのお話も大変ユニークで興味深く、憧れを感じるものばかりでした。このように自分の憧れの世界で働いていらっしゃる方々のお話を聞けたことは、自分の将来を考えるうえでの大きなヒントになりました。

今後どのように活かすか

私が主に参加させていただいたコースでは、全体をとりしきられるJICA職員の方、研修内容をコーディネートされるNGOの方、自身の経験を元に研修をファシリテートされるNGOの方、そして、自身の国をよりよくするために日本で研修を受ける研修員の方々など、様々な形で真剣に国際協力に携わる方々の姿を見させていただきました。そして、このように立場や年齢、人種などを超えて1つの目標にむかっている様子を見ていると大変感動し、月並みな表現ではありますが、とてもかっこよく感じました。そして、自分もこのように国際協力に関わる仕事に就きたいという気持ちがより一層強くなりました。

今回インターンをさせていただいたことで、自分の抱える課題を多く見つけることができました。そして、これらの課題を残りの大学生活で改善していくことで、夢に少しでも近づけるよう努力して参りたいと思います。

最後に、本当に至らないところばかりであった私を受け入れていただいたJICAのみなさんには大変感謝しております。みなさんのおかげで楽しく充実した2週間を過ごすことができました。本当にありがとうございました!

担当者からのメッセージ

国際協力NGOでボランティアスタッフとして活動されていた溝辺さんには、インターン期間中を通して「JICA−NGO連携による実践的参加型コミュニティ開発(A)」コースにオブザーバー参加して貰いました。研修員と積極的にコミュニケーションをとられ、常に場を和ませてくださった溝辺さんはコースの研修員や受入先の担当者からも高く評価されていました。また、こちらからの急なプレゼンテーション依頼や書類作成にも快く応じてくださり、溝辺さんがインターンとしてJICA大阪にいらっしゃったことをとても嬉しく感じました。今後も国際協力の現場でご活躍されることを心よりお祈り致します。8日間という短い間でしたが、本当にありがとうございました。

【画像】

ワークショップの様子

【画像】

研修での発表の様子

【画像】

研修生と