【インターンシップ体験記】 JICA大阪にインターンがやってきた!<その6>

【画像】國政 歩美

大阪大学 人間科学部 3回生
國政 歩美

※2011年度までは、旧JICA大阪と旧JICA兵庫が、別々に業務を行っていました。以下の記事は、当時のものをそのまま掲載していますので、ご了承ください。

インターンの志望動機

平成23年度JICA大阪夏季インターンシップで、9月13日から30日までの約3週間に渡りお世話になりました。私がこのインターンシップに参加した目的は、国の代表的な国際協力機関であるJICAで国際協力の仕事を経験し、自らの適性や今後の進路を判断する際の参考にしたいと考えたからです。

インターン中の業務

私は研修員受入業務課にて、主に以下の3つ仕事を経験させて頂きました。1つ目は、英語圏サブサハラ理科授業評価改善コースの同行・サポート、2つ目はSEED/NET長期研修員へのインタビュー・記事作成、3つ目はその他(ブリーフィング/ジェネラルオリエンテーション聴講、文書クリーンキャンペーン、プログラムオリエンテーション、番組表作成等)の業務です。これらの仕事をバランス良く組んで頂いたので、時間を持て余したり、煮詰まったりすることはありませんでした。

インターンを通して学んだこと

このインターンシップに参加して最も良かったことは、JICAの仕事に対するイメージを変えられたことです。JICAの仕事といったら、皆さんどのようなイメージをしますか?よく雑誌や広告で取り上げられているJICA職員の写真を見ると、世界各国の人々と微笑みを交わしている姿、途上国の人々と共に何かに懸命に取り組む姿…インターンシップに参加するまでの私のJICAの仕事に対するイメージも、まさにこういった感じでした。

しかし、最も外国人の方々と関わる機会が頻繁であろう研修受入業務課の職員さんでさえ、そういった時間はあまり取れません。実際、途上国からの研修員に同行して時間を共にするのは、JICE職員や協力組織・団体の方々であり、JICA職員はデスクの上でコース全体の統括・調整役を担い、同時に走るいくつかのコースの研修員の渡航・日本での生活・研修内容などすべてを把握し、彼らに対する情報提供や必要に応じてサポート・アドバイスすることが求められます。

最初は私が期待していた職務内容と少々異なるのではないかと不安になりましたが、職員の方々が研修員の方々に真摯に対応している傍らで一緒にお仕事をさせて頂くうちに、たとえそれが直接的な外国人へのサポートで無かったとしても、非常に重要な業務を担っていることに気付きました。また、社会人として組織の中で働いていく上での、マナーや対応、コミュニケーションや人間関係の築き方を、インターンの間に関わったすべての人々から学び、社会に出て働くとはどういうことかをクリアにすることができました。

今後どのように活かすか

このインターンシップを通じて、今後働く現場を選んでいく上で、1.外国人をサポートする仕事 2.多くの人と関わる仕事 3.ある程度任される仕事という譲れない3つの軸を確立出来たので、これを元に新たな可能性を模索していきたいと考えています。

JICAの職員の方々を始め、大教大の関係者の方々、JICEの方々、研修員の方々、インターンで出会った仲間達、すべての人に感謝します。本当にありがとうございました。

担当者からのメッセージ

日本を訪れる外国人と直接接することで、彼らの滞在をサポートする仕事がしたいと夢を語ってくれた國政さん。一方で、JICA国内機関における研修業務は、主に関係機関との調整等のデクスワークを通じて、研修員の日本での研修と生活を充実したものにしていく仕事です。方法は異なりますが、國政さんが語る「滞在をサポートしたい!」という目的は同じです。インターン研修中は、書類作成等のオフィスでの仕事にも積極的に関わって下さり、方法は1つではないことに気が付かれたと思います。学生である残りの時間、たくさん模索して下さい。國政さんにあった夢の実現方法が見つかる事、心から願っています。