右から、メキシコ研修員ラロさん、京都工芸繊維大学中野先生、エミさん、ナディアさん
役職名:サンルイス・ポトシ美術センター、デザインラボ、インストラクター(INSTRUCTOR, DESIGN LAB, CENTRO DE LAS ARTES DE SAN LUIS POTOSI)
名前:Mr.HERNANDEZ VILLALOBOS Eduardo
研修コース名: 日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画
「日本のデザインと伝統技術」コース
技術研修期間: 2015年5月8日から2015年11月2日まで
研修実施機関: 京都工芸繊維大学
東京デザインウィークに出展する漆器を制作中のラロさん
ラロさんが制作した漆器の作品
現代的な色と模様の竹製の漆の皿
メキシコ的なデザイン画(ザクロ)の漆の羽子板
メキシコ的なデザイン画のお盆、かすみ目八角盆
漆器
日本酒やテキーラを飲むためのコップと塩やレイムを置くための皿
京都工芸繊維大学で「日本のデザインと伝統技術」について学んで、メキシコに帰国した研修員ラロさんからレポートが届きました。
本研修コースの前半は、京都工芸繊維大学の先生と一緒に京都市内にある各種伝統工芸工房などの視察を行い、和紙、錺金具、清水焼、西陣織、指物などの伝統工芸の名匠に直接会ってお話しを聞くなどして、日本の伝統文化や京都の伝統産業について理解を深めました。後半は、自主研究で、研修員が専門的に学びたい伝統工芸の工房に個別に連絡して、伝統技術を活かしたモダンデザインの作品を制作しました。
今年は、メキシコ研修員3人とブラジル日系研修員2人の合計5人の研修員が本研修に参加しました。伝統の技を守りながら新しい技術やデザインを取り入れ、より良いものを作り出している京都の伝統産業について学んだ研修員は、帰国後、日本での経験と習得した技術と知識を活かして、本研修で培ったデザインの力で、メキシコやブラジルの伝統工芸品を現代のライフスタイルに合ったものにし、伝統工芸の職人さんたちと協力して、母国の伝統産業の復興に貢献することが期待されています。
ラロさんは、特に日本の漆、漆器に興味を持っていました。 伝統工芸士・京の名工の大家 忠弘さんの漆工房に通い、漆の伝統技術を学び、日本とメキシコの文化を融合したモダンなデザインの作品を制作しました。 ラロさんが約6か月間、京都で伝統的な日本のデザインや美意識を学び体験し、日本の伝統工芸の職人さんたちと出会って考えたことは、何でしょうか? ラロさんのレポートによりご紹介します。