日本で滞在中、旅行で行ったベトナムが日本と韓国の資本や技術力によって急速に経済発展をしていることをみたことが国際協力開発に興味を持つ切っ掛けになりました。その後、さらに世界を経験してみたい気がしてグアムのヒルトン・グランド・バケーションで1年間のインターンシップをしました。
グアムでの生活を通して、多文化・多人種の中で、韓国と日本とは違う価値観を持って生活している姿を見て、自分の国で学んで経験した価値観が正解だと思ったのが、他の国ではぜんぜん正解ではないことを感じ、国際社会に最も関心を持つようになりました。
私が経験して感じたことを学問的に学びたい気がして、立命館大学の国際関係学部に入学しました。学校では国際協力開発プログラムを学びながら、途上国(特に東南アジア)の協力開発に最も関心が深くなり、今まで経験したものや理論的のみに学んだものを、実際の現場ではどのように仕事が行われているかを学びたくなり、JICA関西のインターンシップに志願することになりました。
自治体連携セミナー
市民参加協力課に配属させて頂き、様々な仕事を手伝いましたが、取り組んだ仕事中、最も感じたことが多かった業務2つを紹介したいと思います。
一つ目の開発教育支援では、国際理解教育、国際教育セミナーを手伝いながら、セミナーに参加した教員・一般市民方々と様々な意見交換ができました。また、教師海外研修の報告書をまとめる作業をしました。開発教育支援業務に取り組みながら 途上国の貧困問題が解決するためには経済・産業の発達支援だけでなく、教育を通した貧困層の人間開発を共に行う必要があることを感じました。
二つ目は、 自治体連携セミナーです。関西2府4県の自治体とJICAの連携を強化するためのセミナーとしてJICAのスキームを利用して自治体と民間企業が連携し、途上国に取り組んだ事例を紹介し、深い意見交換が行われたセミナーでした。その中、日本の自治体の上下水道技術を途上国に提供するプロジェクトについて聞き、先進国では当然である便利で安全な水を提供される権利が守れなかった途上国に安全な水が供給できる設備を立てることで、途上国の国民の人権が保障されること、また、真の意味のある支援は、短期的に見ることでなく貧困から抜け出すための環境基盤を整えることであると感じました。
研修員歴史街道プログラム
今回のインターンシップを取り組みながら最も感じたことは、途上国の貧困を解決するためには、経済支援と共に貧困層の人間開発によって自らの力で貧困から抜け出す能力を育てるのが大事だと感じました。
来年、東南アジア地域に交換留学に行きますが、今回のインターンシップで感じたことを実行するためには、どのような仕組みがあるのか現場で経験したいと思っています。そして、最終的には東南アジアで観光業を基にした社会的企業を立ち上げて、途上国の子供に光を見せてあげたいです。