インド・ナガランド州にて防災教育イベント[Mithunキャラバン]が開催されました!

【画像】所属:ナガランド州政府 防災局 地区防災担当官
名前:Mr. ODYOU Libenthung Jonjibemo (オデョウ リベントゥン ジョンジベモ)
Mr. ZAO Thejangulie (ザオ テジャングリエ)
参加研修コース名:2016年度コミュニティ防災 (A)

JICA関西が神戸市消防局と実施する研修「コミュニティ防災」に参加した、インド・ナガランド州政府の研修員2名、JonjiさんとThejaさんから嬉しい活動報告が届きました!JICA関西でも毎年開催している防災教育イベント「イザ!カエルキャラバン!」を参考に、独自のイベント「Mithunキャラバン」を企画、開催されたそうです。

インド・ナガランド州からの研修員

ナガランド州の位置(wikipediaより)

インド東部、ミャンマーと国境を接するナガランド州。褐色の肌にヒンズー教のイメージが強いインドの人々ですが、ここナガランドでは住民の90%がキリスト教であり、その顔立ちは私たち日本人と非常によく似ています。研修員として2016年度の研修に参加したナガランド州のJonjiさんとThejaさんですが、顔立ちや温和な物腰のおかげか、6週間の滞在中はすぐに日本人と仲良くなれ、多くの友人ができたそうです。お2人は、研修で学んだNPO法人プラス・アーツ開発の防災教育イベント「イザ!カエルキャラバン!」を知り、「楽しんで防災を学ぶ」や「子供を通じて家族全体に防災を広める」というコンセプトに感銘を受けたと言います。早速、帰国後に州政府関係者や学校と連絡を取り、調整を進め、2017年10月13日の国連防災デーに合わせてイベントを開催しました。

地域のシンボル「Mithun」—地域に根差したイベントを開催

イベント開会式

バケツリレー競争

イベントには、ナガランド州都であるコヒマ区の10の学校から約100名の児童が参加し、日本のカエルキャラバンでもお馴染みの消火器訓練やバケツ消火リレーなどで大きな賑わいを見せました。このイベントの特色は、日本のイベントでメインキャラクターである「カエル」を州のシンボルでもある動物「Mithun」(北東インドに生息する牛の一種)に変更し、登用したことにあります。

この研修に限らず、研修員の方々が日本の研修で得た内容を現地で実践する際に一番重要なことは、「日本の取組みをいかに現地の事情に合わせた形に組み替え、適用するか」です。実際に各国・地域の現状に合った形で活動を展開する事によって、活動がより地域に定着し、持続して行われる事が見込まれます。JonjiさんとThejaさんのお2人は、その事を踏まえた上で、彼ら独自のご尽力でこのような立派なイベントを開催されました。大変な努力と成果に、心から敬意を示したいと思います。

地域のシンボル・Mithun

毛布担架で運搬されるMithun

今後、ナガランド州では実施対象区の拡大も視野に入れ、継続的なイベント開催を通じた地域防災力の向上を計画されています。これからのJonjiさんとThejaさんのご活躍を、期待したいと思います!

業務第一課 後藤田 蕗子

JICA関西の「イザ!美かえる大キャラバン!」

「カエルキャラバン」はここJICA関西でも「イザ!美かえる大キャラバン!」として、毎年1月の最終日曜日に開催されています。例年1000名あまりの来場者で賑わうこのイベントには、JICA研修員も運営スタッフとして参加します!是非ご来場ください。