「アフリカ留学生×ラミネート機材」で産業人材育成支援!(株式会社ラミーコーポレーション)

2017年10月4日

2017年6月、JICAの「中小企業海外展開支援事業〜案件化調査〜」に採択された株式会社ラミーコーポレーションが、今夏、ABEイニシアティブ留学生14人をインターンとして受入れ、企業精神や事業内容を紹介、そして留学生と情報交換を行い、アフリカ若手産業人材とのネットワークを強化しました。

アフリカの若手人材をビジネスパートナーとして

フィルム加工作業の指導を受ける様子

 JICAの「ABEイニシアティブ」では、優秀で熱意に満ち溢れたアフリカの若手産業人材に、日本の大学院での研究に加え、日本企業でのインターンシップ(実習)の機会を提供しています。ABEイニシアティブ留学生は、日本の高度技術や職場での働き方に対する理解を深め、アフリカ諸国に帰国後、現地に進出したい日本企業にとっての「水先案内人」となることが期待されています。
今夏、株式会社ラミーコーポレーションが、合計14人(7月に5人、8月に4人、9月に5人)のABEイニシアティブ留学生をインターンとして受入れました。
インターンシップ中、同社のグループ会社にもご協力頂き、留学生はラミネート機材を使ったビジネスを社員の皆さんより直接学び、大阪の中小企業の強みと人情味に触れることができました。
留学生のベティーさん(足利工業大学修士課程、ウガンダ出身)は「母国では中小企業の経営は非常に厳しいが、日本の中小企業では少人数の従業員で、これだけ質の高い商品・サービスを提供し、信頼を得ていることに驚いた。」と話していました。

フィルム加工作業体験後

 各インターンシップ期間の前半を実施頂いた、株式会社クイック(ラミーコーポレーショングループ)では、蓮井社長から、起業当時の挑戦や、日本の印刷業界の移り変わりについてのお話しを頂き、実際のフィルム加工作業に関する実技指導を受けました。
蓮井社長は、「このインターンシップでは、日本人として、そして彼ら(留学生)のビジネスパートナーとして、自社の経験・技術を伝えることができれば嬉しい」と話し、留学生からの熱心な質問にも丁寧に答えられていました。

同社の熱い企業精神に触れた留学生のジリニオンさん(早稲田大学修士課程、コートジボワール出身)は、「ラミーコーポレーションのパートナーとして、コートジボワールでのラミネート機材を使った起業の可能性を探りたい」と抱負を述べました。

ラミネート機材でケニアの産業人材育成支援!

社員の皆さんとの記念撮影

 JICA関西は、関西の中小企業の海外展開を支援しています。ABEイニシアティブ留学生のインターンシップでお世話になりました株式会社ラミーコーポレーションは、ケニアの産業人材育成を促すことを目的とした「ラミネート機材の普及を通じた職業訓練体制強化のための案件化調査」(ケニア)を提案し、2017年6月に本提案が採択されました。
 ケニアは都市化による貧困層が増加し、若年層を中心とした深刻な失業問題を抱えています。提案技術によるラミネート機材の組立、製造、修理技術を学んだ若年貧困層の人々が手に職をつけ雇用機会拡大・収入増加によって「貧困削減」、「持続的成長」が実現され、経済・社会の安定確保に貢献することが期待されています。
提案製品であるラミネーターはオート機能を有し、フィルム交換もカセット方式を採用しており操作・メンテナンスが容易です。同社は、インターンシップで受入れたABEイニシアティブ留学生とともに、現地の産業人材育成方針に即したODA案件の形成を効率よく進めるための調査を年内中に開始します。