インターネットから始まる国際協力—青年海外協力隊(キリバス)×大阪府狭山高校の遠隔授業 第2回目

大阪府立狭山高校で実施された、「水問題」に関する遠隔授業。前回は、キリバスに派遣されている青年海外協力隊から、キリバスの水問題と現状について教えてもらいました。第二回目では、グループごとに「水問題」について伝えるラジオ番組を作成しました。

2018年7月9日

遠隔授業 第2回目「水問題について伝えるラジオ番組を作ろう!」

ラジオ番組発表の様子

6月28日の遠隔授業(二回目)では、高校生が「水問題」をテーマにしたオリジナルのラジオ番組を発表しました。キリバスにいる協力隊の工藤さん、中山さんもスカイプを通じて発表を見学されました。
ラジオ番組を構成するにあたり、それぞれコンセプトやゴールを設定し番組構成を考えていきました。例えば、「日本の人にキリバスの水問題を伝える」、「環境問題について考える」などのコンセプトを掲げているグループもあれば、目標(ゴール)として、「ラジオを聞いた人に、自分のことだけでなく、他の国のことにも焦点をあてて責任をもって行動するようになってほしい」と考えるグループもありました。

ユニークな登場人物(ゲスト)の設定

ラジオ番組発表の様子

グループの中での役割分担では、ラジオDJとゲスト3名が登場し水問題について語られました。ゲストとしてさまざまな人(動物)たちが登場し、生徒のみなさんの個性が光っていました。日本の高校生、専門家、キリバスの人、現地を訪れた歌手、魚、グリーンランドのアザラシ、南極のペンギン‥‥それぞれがゲストになりきり、日本の高校生としての率直な感想や、水問題にさらされている動物としての意見、キリバスの人の視点から実生活での問題など、さまざまな立場から水問題への見解が述べられました。
みなさん、前回の講義で学んだキリバスの水問題を取り入れて番組を作成しておられ、中には、水問題に限らず、肥満などキリバスの抱える他の問題についても触れるグループもありました。
時には少し照れてしまう場面もありましたが、さすが大阪の高校生!ユーモアもあり、時には笑いがおきていました。また、水を使う時の心がけなど、身近なところから自分にできることを提案するグループもありました。
スカイプを通じて、高校生の発表を聞いていた隊員の工藤さん、中山さんからは、「前回の講義をよく理解してくれたのがわかりました。発表にあたりよく調べてくれていますね」と講評がありました。最後に、改めて世界の水問題には様々な立場の人が関わっていく必要があること、さらには相手の視点に立って物事を考える大切さが伝えられました。

授業の感想

発表では笑いがおきる場面も

今回の授業を通して狭山高校の生徒たちからは、「キリバスや水の大切さを知れる機会になった」「グループ発表で、色々な立場からの意見が聞けて、より理解を深めることができた」「発表を聞いてからは今までの意識が変わった」「これからは自分ができることから取り組んでいこうと思った」などの意見がありました。
日本とキリバス、距離的には離れた国ですが、協力隊との遠隔授業が二つの国の距離をぐっと縮めてくれたのではないでしょうか。そして、水問題を自分たちの課題として行動に移していこうと考える高校生の姿に、私自身が学ばせてもらう機会になりました。

JICA関西 国際協力推進員(大阪府担当) 鍋内郷子