開智中学校2年生とアジア・アフリカ出身の研修員が英語で交流しました!

2018年7月9日

 2018年6月28日(木)、開智中学校2年生145名が来日した海外技術研修員(以下研修員)5名と英語を使った交流を行いました。研修員とは、開発途上国の国づくりの中核となる人材を育成する目的で、JICAが各国政府からの要請に基づいて受け入れている行政官や技術者を指します。今回参加した研修員は自治体行政強化(参加型地域開発)コースで来日しました。また交流相手となった開智中学校は和歌山市に位置する中高一貫の私立学校です。
 本校の中学2年生は、昨年「世界がもし145人の村だったら」という開発教育プログラムを通じ、世界の貧困や格差の問題について勉強をしました。またこの交流事業実施前に、教育協力NGOネットワーク主催の「世界一大きな授業2018」を受け、世界の「違い」について学んできました。この交流事業では、普段の授業で力を入れている英会話力を試すと同時に、開発途上国の現状について知るため英語で質問を行いました。
 研修員は普段接することがない日本の生徒たちとの交流に意欲的で、彼らにとっては日本の教育・文化を知る機会となりました。

「あなたの国ではどんな校則がありますか?」

グループでの交流タイム

校則についての説明

 まずは開智中学校の生徒による学校紹介が行われました。学校にはどのような施設があり、毎日どのような教科を学んでいるか、どのようなクラブ活動があるか等、パワーポイントを使用しながら、英語で紹介してくれました。
その後、研修員がそれぞれの自己紹介を行いました。今回参加したのは、バングラデシュ、コートジボワール、ガーナ、タンザニア、タイランド出身の5人の研修員です。その後、12~13名ずつのグループに分かれ、それぞれのグループごとに研修員を案内し、英語による質疑応答を中心とした交流時間となりました。
生徒一人ひとりが事前に質問を考え、簡単に日本や開智中学校の状況を紹介したのち、質問する形式をとりました。
 ガーナ出身のエイキンス・サミュエルさんと交流を行ったグループでは、「和歌山の特産品はミカン、梅だが、ガーナでは何か?」という質問をしました。サミュエルさんは「カカオ」と言いましたが、すでに日本語化している“カカオ”と英語の“cacao”の発音が違って聞こえたようで、理解できていない生徒を前に、サミュエルさんはすかさず「チョコレート」という単語を出しました。
すると一同が「わかった!」と思わず声を出して喜びました。
お互いに伝えようとする姿勢がよく表れていた一面でした。
 他にも、「開智中学校ではプロジェクターやi-padなどを使って授業を行うがガーナではどうか」という質問、クラブ活動、通学方法、就学率や大学での専攻科目など、生徒にとって身近な内容について多くの質問がなされました。回答の中には、生徒の予想と全く違うようなものもありました。例えば、校則についての質問では、生徒から「開智では、女子は髪を縛らなければならない」という説明がありました。それに対し、サミュエルさんは「ガーナでは女子は髪を短く切らなければいけない。その理由は女子が歳より大人びて見えることは性犯罪にあう危険が増すから」と伝えました。社会背景を考慮した校則の内容に驚きと感心が広がりました。

「英語を学んで世界中に友達を!」

マヤさんのメッセージ

 グループでの交流会は午前と午後の二部制で実施し、その間のランチタイムも小規模なグループで英会話を楽しみました。交流プログラム終了後、代表の生徒から「英語が通じた時のうれしさからもっともっと英語を勉強したくなった」という決意をこめたお礼の言葉がありました。それに対し、タンザニア出身のマヤ ファナ アリーさんは、「英語はコミュニケーションツールです。しっかり勉強して、たくさんの国に友達を作ってほしい」というメッセージを送りました。研修員と生徒たちにとって互いに母国語でなはない英語。
今回その言語を通じて交流できたことから生徒たちは実感をもって、彼女の言葉に納得した様子でした。

「もっともっと知りたくなった!」

仲村君とサミュエルさんの
ハイタッチの場面

 2組の仲村太一君はガーナのサミュエルさんとの交流グループをリーダーとして率いてくれました。交流会が終わってからもサミュエルさんにサッカーの話題で質問をしたり、話が盛り上がって二人でハイタッチするような場面もありました。
プログラムの感想を聞いたところ、「ガーナの人と友達になれるなんて想像していなかったのでとっても嬉しかった。ガーナはサッカーに興味を持っていたので知っている国だったがサミュエルさんと出会って、もっともっとガーナの事を知りたくなった。」と言ってくれました。これから知らない国の方と出会っても自信をもって英語で交流してくれることと思います。

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 JICA研修員との交流事業は、毎年4月の公募により1年分の交流スケジュールを決定します。興味のある方はJICA関西ホームページの研修員交流のページをご確認ください。普段接する機会の少ない開発途上国の方々と直接交流を持って国際理解を深めてみませんか。