第6回自治体等水道事業関係者勉強会の開催

2019年12月11日

勉強会の様子

2019年12月5日から二日間に亘ってJICA地球環境部主催「第6回自治体等水道事業関係者勉強会」をJICA関西で開催しました。本勉強会は2013年度の第1回開催以降、名古屋、横浜、九州、東京と日本全国で定期的に開催しています。国内自治体等による水道協力の多様な取り組みや事例を共有し、それぞれの事業の改善に役立てることや自治体による国際協力への参画を活性化することを目的としています。今回は国内各地の水道事業体や各国で活動中のJICA専門家、JICA職員等の関係者約100人(TV会議参加含む)が参加しました。

地元関西からは大阪市、神戸市、京都市、奈良市の各水道局及びJICA課題別研修受託機関より28人に参加いただき大阪市と神戸市より事例紹介いただきました。大阪市水道局からは、サポートチーム体制、及び近隣4自治体と連携し、それぞれの強みを活かした研修実施体制について、神戸市水道局からはJICAの様々なスキームを活用した国際協力事業の実施についての事例紹介がありました。

現場視察後、神戸市水の科学博物館前にて

グループディスカッションでは、「自治体内で国際協力へ理解を広げるための工夫」と「国際協力事業の市民への還元」という二つのテーマについて、活発な意見交換が行われました。様々なバックグラウンドを持つ参加者間での議論を通じ、参加者からは「他の自治体でも国際協力事業を実施する上で同じような悩みや課題を抱えていることを知れた」、「国際協力事業を実施している自治体間で顔の見える関係性を作れた」といった声が聞かれました。

二日目午後には神戸市水道局の奥平野浄水場を42人が視察し、高低差の大きい神戸の地形を活かした配水システムについて知見を深めました。また、阪神淡路大震災の復興事業の一つでもある大容量送水管の
立坑と、これらのシステムを一元的に監視・制御するコントロールシステムを見学しました。