寒さに負けず、皆で楽しんだ2/9(日)「JICA関西 和太鼓コンサート」!

2020年3月10日

皆でワッショイ!

時おり雪もちらつく冬空のもと、JICA関西からすぐの屋外ステージで「JICA関西和太鼓コンサート」を開催しました! 

高校生による迫力ある和太鼓演奏とJICA研修員とのコラボ演奏が披露され、またご来場いただいた方とも一緒に和太鼓を叩き、思い出に残る一日となりました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

コンサートに参加した感想

真剣に練習中

出演者の皆さんの感想をご紹介します。

♪大阪府立芥川高校 和太鼓部♪
●渡邊なごみさん(1年)
私は今回の交流を通して、初めて海外の人と一体感を感じました。研修員の方々が太鼓を叩いている姿がとても楽しそうで、それで私たちもどんどん盛り上がって、一緒になって楽しめたと思います。今まで、私は外国の人と交流する場面では、言葉も通じないし、分かり合えないと思い、遠巻きに見ていて消極的でした。でも、今回、太鼓のコラボ演奏をして、楽しいという気持ちは世界共通なのだということに気づきました。世界や人々はつながっているということが改めて実感出来ました。太鼓を通じて大きなものを得た気分でした。

●髙橋優芽さん(1年)
今回研修員の方々と隣に並んで演奏させてもらったのですが、その時、研修員の方々はとても楽しそうにノリノリで太鼓を叩いていました。私がほめると、とても喜んでくれました。この和太鼓部に入部してから何度も海外の方と関わることがありました。始めのうちは、私は英語を話すことがとても苦手でしたが、少しずつ話しかけることができるようになっているので、嬉しいです。JICA関西での研修員さんとのコラボ演奏は、英語の勉強にもなったので、とても充実した1日になりました。

大太鼓に挑戦するパトリックさん

♪JICA研修員♪
●パトリックさん(ケニア) Mr. GITHONGO Patrick Njiraini
 私は「Taiko」という新しい日本語を学びました。高校生の皆さんは本当に太鼓が上手で、どうやってその技術をマスターしたのか知りたいと思いました。(彼らが素晴らしい技術を持っている)一つ目の理由は「目標」で、彼らは日本文化を広めることだけでなく、日本国内や世界の舞台で最高の演奏をすることを目標としているからだと思います。二つ目の理由は「練習」で、彼らは学校で毎日毎日太鼓の練習をしており、まさに「習うより慣れろ」ということわざの通りです。最後の理由は「集中」だと思います。演奏と演奏の間で彼らが座禅の姿勢で座っていることに気づき、それが心身の統一を生み出しているのだと思いました。「目標」「練習」「集中」は自分の生活に応用でき、和太鼓部の皆さんのような一流になることができると思います。彼らのチェコでの演奏が成功することと、これからの努力が実り多いものになるようお祈りしています。

(原文)I got to learn a new word "Taiko" which is the Japanese word for drum. The high school students were really good at it. I was curious to know how they had mastered their craft. The first reason was purpose: they had made a purpose to be the best in the region and in the world as well as to create awareness about Japanese culture. The second was practice: they played the drums every day at school. Indeed practice makes perfect. The last one was FOCUS.I realized that in between the breaks they would sit down in a “zazen” posture which I understand that it creates unification of mind and body. I can apply purpose, practice and Focus to my daily life and be great just like the high school kids with the Taiko. I wish them all the best in their Czech performance and in their future endeavours.
(「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ・同志社大学」プログラム参加)

バチさばきが様になるカリルさん

●カリルさん(パキスタン) Mr. SHAIKH Khalil Ahmed
 この度和太鼓コンサートを生で観ることができ、またJICA関西での研修期間中にJICA研修員として参加することもでき、私はとても幸運でした。芥川高校和太鼓部の生徒の皆さんは自信に満ちたプロフェッショナルな演奏をされ、それは日本の人々と日本国の非常に素晴らしい文化を見せてくれました。

(原文) I was lucky to see the Japanese Drum Concert live here and also participated myself as a JICA participant during my training at JICA Kansai Center. All the students of Akutagawa High School Japanese Drum Club played very well in a professional way with full confidence. It shows a very beautiful culture of Japanese people and the Japanese Nation.
(「パキスタン火力発電O&M(エンジニア)」コース参加)

コンサート本番の様子

迫力満点!芥川高校和太鼓部

JICA研修員とのコラボ演奏

踊りも披露!アンコール曲

お子さんも大人も皆で太鼓体験♪

コンサートは芥川高校和太鼓部の皆さんの迫力ある演奏から始まりました。

キビキビした所作の一つ一つ、そして迫力ある掛け声や響き渡る和太鼓の音に、客席だけでなく、道行く方々も足を止め、演奏に見入っておられました。

JICA研修員とのコラボ演奏の部分では、観客を前に初めての演奏で緊張するJICA研修員を、傍に立つ和太鼓部の皆さんがサポートしてくださり、無事一つの曲を演奏できました。アンコールでは、鐘や拍子木を持ち、思い思いのダンスをしながら体全体で曲を楽しんでいました。お国柄、日本の人々より踊ることに親しんでいるためか、真面目に講義や外部視察をしている普段の姿とはまた違う、陽気で明るい一面を見ることができました。



コンサート終了後は観客の皆さんも一緒に、大小様々な和太鼓を体験!
お子さんから大人の方まで、年齢や言語、文化、国の違いを超え、一つのリズムを刻む素敵な時間となりました!

本番前の練習の様子

初めての和太鼓

身振り手振りも入れながら説明

実はコンサート当日の午前中に初めて和太鼓の練習をしたJICA研修員の皆さん。

今年は4か国7名(ケニア・パキスタン・インド・フィリピン)の研修員が練習に参加し、バチの持ち方から太鼓の叩き方、演奏する曲について高校生の皆さんから教えていただきました。


練習の合間には高校生の皆さんからJICA研修員に出身国について質問があったり、JICA研修員から高校生の皆さんの日々の生活や海外での演奏経験について聞いたりする等、様々なテーマの会話が聞こえてきました。和太鼓をきっかけとし、近い距離で交流できる機会は高校生の皆さんにも開発途上国から来ているJICA研修員にとっても、非常に意義のあるものであったと思います。



JICA関西は地域の皆さまと発展途上国をつなぐ場所として、今後も様々な催しを行ってまいります。ぜひお気軽にお立ち寄りください。