JICAと京都大学が包括連携協定を更新

2020年11月13日

独立行政法人国際協力機構(JICA)と京都大学は、開発途上国への国際協力事業の質の向上及び国際貢献、学術研究及び教育の発展に寄与することを目的に包括連携協定を締結し、国際協力の重要なパートナーとして、連携協力を推進しています。

今般、JICAは2015年9月に締結した京都大学との包括連携協定の有効期間が満了することを受け、さらに将来の連携を強化すべく、同大学と新たに協定の更新を行いました。これまでも、JICAと京都大学は、開発途上国の未来と発展を支えるリーダーとなる人材に対して、関連分野の修士・博士号習得機会を提供する長期研修員受け入れ事業をはじめ、開発途上地域の高等教育機関への専門家派遣(カンボジア、ミャンマーなど)を実施してきました。具体的には、開発途上国の大学機能強化を目的とした工学教育拡充プロジェクト・工科教育・教育改善に関連する研修に関連した研修員の受入等を同大学で行っており、またこれらのJICA長期研修員に対して広く近代日本の開発経験等を学ぶ機会を提供するJICA開発大学院連携プログラムなど、様々な協力事業を実施しています。

2019年度には、草の根技術協力事業においても、同大学が提案したブータンで実施する「ブータン東部タシガン県における大学-社会連携による地域づくりに関する人材育成開発支援」やマラウイで実施する「未利用資源の活用による農業収入改善を通じたムジンバ県の小農の暮らし向上支援」などが採択され、大学の知見や経験による、各地域における人づくりへの貢献にますます期待が寄せられているところです。

JICA関西では、今後もより良い国際協力の実施に向け、同大学をはじめとする地域の大学との連携を深めていく予定です。

【独立行政法人国際協力機構と京都大学との間の包括連携協定】
更新日 :2020年11月1日
署名者 :京都大学総長 湊長博 、JICA理事長 北岡伸一
有効期間:更新日から5年間

連携対象分野:
(1) JICA研修員・留学生の受入れ
(2) 教員、職員、特別研究員等のJICA調査団への派遣
(3) 教職員等のJICA専門家としての派遣
(4) 教職員等及び学生のJICA活動への参加に対する支援
(5) 大学によるJICA活動と連携した教育・研究活動の実施及びJICA職員の参加その他の人事交流
(6) 施設の相互利用促進
(7) 前各号に掲げるものの他、双方が合意する事項