アフリカでの「ものづくり」の実践に鳥取大学のノウハウをフル活用!!

2014年10月20日

8月21日(木)から9月1日(月)までの期間、ジョモケニヤッタ農工大学(JKUAT)で実施中の「AFRICA-ai-JAPAN」プロジェクトで、同プロジェクトの国内支援大学の一つである鳥取大学から大澤克幸先生・三浦政司先生が短期専門家として活動しました!

まず最初にJKUATとPAU構想について説明します。
2008年、アフリカ連合委員会(以下、AUC)が「アフリカ域内の社会開発を担う人材を育成・確保するためのアフリカ域内の高等教育強化」を目的に汎アフリカ大学構想(Pan African University構想、以下PAU構想)を立ち上げました。ケニアが所属する東部拠点の対象分野は「科学技術イノベーション(STI)」、ホスト国は「ケニア」、そしてホスト大学は競争的なプロセスを経て「JKUAT」に決定。JKUATは1977年の設立当初から2000年まで20年以上に亘ってJICAが支援活動を続けてきた大学です。また、ホスト国・ホスト大学をサポートするLead Thematic Partner(支援パートナー国、以下LTP)として日本が手を挙げました。

その後、2012年10月、JKUATにてPAUSTI(汎アフリカ大学の東部拠点)修士課程が開講。第1期生としてアフリカ11か国から57名が入学。その実施に伴い、ケニア政府はLTPである日本政府に、PAUSTIの持続的推進の原動力となるJKUATの研究環境整備・強化を支援するプロジェクトの開始を要請しました。

上記要請を受け、2014年6月、「PAUSTIのホスト大学であるJKUATにおいて、科学技術イノベーション(STI)の実践力強化に向けた1)研究環境、2)教員(質量両面)、3)実施体制を強化することを通じて、PAUSTIがSTIを生み出す質の高い人材を継続的に排出できる基盤の構築・強化を図り、もってアフリカにおけるSTI分野の産業人災の育成に寄与すること」を目的とした「AFRICA-ai-JAPAN」プロジェクトが開始となったものです。

同プロジェクトの工学・農学・理学系に跨る主要支援活動の一つとして、日本の特徴である「ものづくり」を実践する施設をJKUAT内の既存の施設を活用・修復して立ち上げます。この立ち上げには、すでに「ものづくり教育実践センター」で様々な興味深い活動を実践中の鳥取大学のノウハウがアフリカにも大変有効であると判断し、活動の実施、資機材の運営・管理を含め各種指導が行われました。

「ものづくり」とは、少し難しい言い方をするならば『日本の製造業とそこで活動する人々・活用される技術、さらに、その歴史や精神性を指す言葉』となるかと思いますが、日本の製造業は、海外から入ってきた技術だけでなく、日本独自の伝統技術の延長上に現代の製造業があると認識されています。その意味において「ものづくり」とは、日本の技術力を語る上で欠くことのできない日本の神髄とも言える要素であり、今、その重要性が再評価されています。日本の「ものづくり」をそのままコピーするのではなく、深く練り直したアフリカ型「ものづくり」(アフリカ型イノベーション)を実践します。アフリカで、より新しい価値を創出するアフリカ型イノベーションを目指した実践活動を行います。

鳥取大学のものづくり教育実践センターでは、この「ものづくり」の精神を取り入れつつ、産業界等とも連携し地域の問題解決を目指すプログラム("Plan, Do, Check and Action"という一連のサイクルを通じた問題解決型のプログラム)や、学生が主体となったF1レースへの参戦やロボット製造等の活動を実施中です。(今回の短期専門家、大澤先生は上記ものづくり教育実践センターのセンター長、三浦先生は副センター長です)。
大澤先生・三浦先生のJKUAT訪問前の7月後半から8月中旬には、JKUAT関係者が鳥取大学を訪問し、「ものづくり教育実践センター(外部サイト)」を視察、活動やセンターの運営・管理に関して実体験しました。

上記日本訪問でケニア人関係者が得た知見と、今回の訪問を基に「新たにJKUAT内に設立する施設でどのような活動を実施し、どのような成果を達成したいのか」を充分に議論し、その方向性に基づいて「導入する資機材の選別」、「リノベーションする施設のデザイン」、「持続発展性の担保(資機材の運営・管理方法および人材育成方法等)」を議論しました。また、大澤先生は工学部の技官や院生を対象としたセミナーでは、多くの質疑応答が行われました。

この「ものづくりセンター」からアフリカ型のイノベーション活動を発信すべく、プロジェクト関係者一同、今後とも多くの知恵を出していきたいと思います。

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