「モンバサ港開発事業」開港式−東アフリカ最大規模の港として地域の貿易促進に貢献−

2016年9月13日

2016年9月3日、対ケニア円借款「モンバサ港開発事業」により建設されたモンバサ港の新コンテナターミナル(バース20及び21)の開港式が、ケニヤッタ大統領臨席の下、行われました。

本事業は、「本邦技術活用条件」(STEP)適用事業として2007年11月に円借款契約(L/A)が締結された後、詳細設計・施工監理を日本港湾コンサルタント(株)、建設工事を東洋建設(株)、クレーンの製造・納入を豊田通商(株)・三井造船(株)がそれぞれ受注し、日本企業の高い技術力が結集して、2016年2月末に完工しました。

式典には、ケニア側はケニヤッタ大統領のほか、ルト副大統領、ロティッチ財務長官、実施機関であるケニア港湾公社(KPA)のワイリ総裁他事業関係者、日本側は植澤在ケニア日本大使、受注企業各社の幹部及び佐野JICAケニア事務所長他が参加しました。

【画像】

ケニヤッタ大統領(前列中央)と政府要人、日本大使館、日本企業及びJICA事務所スタッフとの集合写真/写真クレジット:JICA Kenya

ケニヤッタ大統領はスピーチの中で、モンバサ港新コンテナターミナルはケニアのみならず東アフリカ地域全体の経済発展に貢献するものであり、本事業への日本の支援を高く評価するとともに、2015年3月にL/A調印済の同事業フェーズ2についても期待を示し、ぜひ近い将来に起工式に参加したいと力強く述べました。

ロティッチ財務長官は、本事業が非常に譲許的な円借款により行われたことを紹介し、本事業の結果、取扱貨物量が年間で約1.5倍になることで、ケニアの経済成長に大きく資するだろうとの期待を述べました。

日本側を代表して植澤大使から、本事業に関わった各企業に対し、計画期間内に無事に完工したことへの敬意が表されました。また、港湾開発のみならず周辺の道路開発や都市開発マスタープランの策定などを通じ、今後も質の高いインフラ支援を軸としつつ、包括的なモンバサ開発協力を進めていきたいと述べました。

【画像】

完成直後の新コンテナターミナルの様子/写真クレジット:東洋建設

本事業では、軟弱地盤を埋め立ててコンテナターミナルを建設するという極めて難しい工事を東洋建設(株)が、日本が世界において優位性を持つ特殊鋼材の使用や地盤改良技術の活用により実現しました。また、工事最盛期には2,000人を超える現地雇用を生み出し、現地労働者への建機操作や溶接技術等の技術移転も積極的に行われました。さらに、豊田通商(株)・三井造船(株)が供給したクレーンは、CO2排出量を大幅に削減し、環境配慮型のハイブリッド技術が活用されています。こうした日本企業の高い技術力により完成した本事業は、ケニア政府のみならず、港湾を利用する貨物業者からも高く評価されています。

今後もJICAは、モンバサ開発に包括的に取り組み、ケニアおよび東アフリカ地域全体の貿易促進と経済社会発展に貢献していきます。