帰国後の奨学生を紹介する企画(ABEイニシアティブ民間人材と青年海外協力隊のコラボレーション報告)(9)

2017年8月29日

【奨学生たちの今を追う】ABEイニシアティブ(9):対決!事業プレゼンバトル vs. 青年海外協力隊(民間人材)

このシリーズでは、研修プログラム終了後も引き続き向上心を持ってがんばりつづけている奨学生たちの今を紹介します。
今回は、JICAケニア事務所にて開催した、ABEイニシアティブ帰国研修員と青年海外協力隊員の事業プレゼンコンテストの様子をお伝えします。ABEイニシアティブ民間人材の起業家グループは、帰国後、自主的な勉強会を実施する等の活動を行ってきました。学んだ後は実践です。ケニア在住の青年海外協力隊有志と対決する形で、両者が事業や活動についてプレゼンを披露しました。そして、その後はともに努力を称え合い、すっかり打ち解けて交流し、親交を深めました。

(注)ABEイニシアティブ:アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(African Business Education Initiative for Youth)。アフリカ各国からの奨学生を、民間、政府、教育等の各分野で日本ビジネスの水先案内人に育てることを目的としている。
詳細は次のリンク先をご覧ください。

(注)ABEイニシアティブ民間人材の起業家グループが自主的に開催したビジネスプランニング勉強会については、次のリンク先をご覧ください。

この日、決戦会場に臨んだABEイニシアティブ第1バッチ出身の若き起業家はChristopher Mutuma Maitaiさん(宮崎大学工学研究科修士)とKiprop Eliudさん(足利工業大学工学研究科修士)の2人。ともに自主勉強会で、JICAケニア事務所で民間連携分野を担当する相園賢治企画調査員を講師に招き、ビジネスプランニングの講義を受講済みです。
相園企画調査員は「突撃インタビューよろしく(日本企業編)」を連載するなど、アフリカでの一筋縄ではいかないビジネスの実態を、親しみやすい語り口でわかりやすく紐解いていくことに定評があります。

一方、青年海外協力隊員からは19名が参加。こちらも、事前に相園企画調査員による仮説検証サイクルの回し方の講義を受講し、協力隊員が国際協力の現場で直面するさまざまな問題に向き合っていくための問題意識を高めてきました。

さあ、事業プレゼンバトルの開幕です。協力隊からは3名の代表選手が、自らの協力隊としての取り組みや、今後考えている起業のアイデアを発表しました。対してABEイニシアティブ帰国研修員からは、代表としてMaitaiさんがプレゼン対決に臨みました。彼は、すでに起業してエネルギー分野のコンサルとして自分の会社を経営しています。その事業に対する熱い思いを元に、すばらしいプレゼンを披露してくれました。双方事前に勉強会を実施していたこともあって、さまざまな質疑応答が飛び交い、インタラクティブな発表会となりました。

そして、戦いの後は、お互いを称え合う和やかな相互交流となりました。ABEイニシアティブ研修員は、2年間の日本における留学を経てケニアに帰国しています。一方、青年海外協力隊は2年間を途上国で活動し日本に帰国します。お互い立場は違えど、相手国を理解している大切な両国の架け橋人材なのです。

なかには、Maitaiさんが日本に留学していたときに、すでに彼に会っていたという協力隊員もいました。思いがけない再会です。ケニアの協力隊員のなかには、日本に帰国後、もう一度ケニアに「帰国」してビジネスなどに関わっている先輩隊員もいます。ABEイニシアティブ帰国研修員と青年海外協力隊員。新しいパターンの出会いと言えるでしょう。JICAは彼らがさらに親交を深め、今後、両国の架け橋としてさまざまなコラボレーションを生み出せるよう、引き続き応援していきたいと思います。

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相園企画調査員(右)と若き起業家たち

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協力隊員も相園企画調査員のレクチャーを受講

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MAITAIさんのプレゼンに聞き入る隊員たち

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エネルギー事業をエネルギッシュに語る

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Kipropさんin交流会、彼も事業家

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日本ですでに会っていたという2人!