体育の先生はウガリサムライ

氏名:濱田裕介
隊次:平成24年度3次隊
職種:小学校教諭
任地:ラングウェ
配属先:ラングウェ・タウンシップ・アカデミー
出身県:大阪府

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休日は子ども達とケニア産シーソーで遊ぶ。右は私の家、左はトイレ。

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常に元気な子ども達。いつもパワーをくれてありがとう。

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ラングウェ村の風景。タンクに汲んだ川水を頭に乗せて運ぶのが日課。

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伝統料理のウガリとスクマ。しっかり食べて午後の授業に備える。

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降りたての雨水で食器洗い。村に水道はない。

ケニアの首都ナイロビからバスで西に9時間、ラングウェ村の小学校で私はこれまで4〜8年生の体育を中心に、高学年の児童に図画工作や日本の音楽といった情操教育を展開してきました。そして来年度の1学期からは低学年にも体育の授業を行います。低学年の1年〜3年生は英語を話せる子がほとんどいないため、使用言語はスワヒリ語がメインになります。それに加え、低学年の児童はこれまでに体育を授業として受けたことがないので、整列・準備運動といったことをほとんど知りません。体育の授業を通して彼らの協調性を育んでいきたいです。

体育の授業ですが、校内にグラウンドはないため、校外にある道路で授業を行っています。グラウンドに到着するとまずは牛や羊を授業の邪魔にならない場所に移動させて、石・ゴミ・糞を皆で拾ってから授業を始めます。最初は授業中に取っ組み合いのケンカや立ち小便をする子、挙句の果てには家に帰る子もいましたが、今では体育はただの遊びではなく、授業なんだという意識が子ども達に芽生えてきました。どの授業をするにも物が不足していますが、工夫次第でなんとでもなります。試行錯誤しながら、授業を通して思いやりの心、創造力や知的好奇心を子ども達に育んでもらいたいです。

そして低学年の体育以外にも朝学習と夜学習の際に教室を巡回し、理科や算数の個別指導を行います。特に授業についていくのが難しい児童を中心に指導しようと考えています。私の配属先小学校は進学校であり、ホマベイの中でもトップの成績を誇りますが、優秀な児童が在籍する一方、明らかに授業について行けず四苦八苦している児童も見受けられます。そういった児童を中心にカバーするために朝学習と夜学習にも教室に入り、個別指導を通して彼らに苦手分野を克服してもらおうと考えています。

受入国の人々との交流ですが、任地周辺に住んでいる外国人は私一人なので、村を歩いていると珍しそうにこちらを見て挨拶をしてくれます。日本について何か知っているかと尋ねると日本の科学技術、特に車やテレビといったものが高く評価されているようです。私の家は学校の敷地内にあり、朝食と昼食は校長先生の家でいただいています。ケニアの伝統料理であるウガリとスクマを出してくれるのですが、任地に来てすぐの時は、粘土と雑草を食べているような気がしてそこまでおいしくは感じず少ししか食べなかったので、「ハマはウガリを食べれない」とよく言われていました。しかし最近では好きになり始め、ケニア人でさえも驚くほどの量のウガリをたいらげるようになり、いつの間にか「ウガリサムライ」というあだ名をいただくようになりました。人は大抵のことに慣れるのだと改めて実感しています。任期中にたくさんのケニア料理を味わいたいです。

※ウガリとは…穀物の粉を湯で練って作るケニアの伝統料理。手でこねながら食べるのが最高においしい。