駒ヶ根の魅力にIターンした帰国隊員

平成14年度3次隊・ネパール・都市計画(島根県出身)
野村 裕範さん

 駒ヶ根を含む伊那谷には、協力隊に参加したことが縁で隊員活動終了後、Iターンし、居を構える帰国隊員の方が何人もいらっしゃいます。そんな帰国隊員に、伊那谷に落ち着くことになったきっかけや、魅力について語っていただきました。


 私はネパール・ポカラ市で都市計画隊員として活動をしてきました。配属先はカラ市役所。ポカラ市は駒ヶ根市と国際協力友好都市の関係にあります。
隊員活動を終え、就職先を探していたときのこと。JICAからの求人情報で「勤務地:駒ヶ根市・・・」の文字に目が止まりました。私のできる建築関係の仕事で、場所は派遣前訓練を受けた駒ヶ根、ポカラ市と姉妹都市の駒ヶ根。これは何かの縁だ、感じました。
 17年10月より、実際に駒ヶ根に住んでみて、国際協力への意識が大変高い街、という印象です。市民レベルでの活動も盛んで、協力隊週間の祭りや、体験入隊などの各種イベントに熱意を感じます。私も隊員時代の経験を少しでも生かせることができれば、という思いで参加させていただいています。昨年は駒ヶ根・ポカラ友好都市締結5周年事業としての、駒ヶ根市からの訪問団の一員に加えていただき、ポカラを再訪することができました。このように、隊員時代の経験を活かすことのできる街だと思います。
また、ポカラ市との交流の経緯から、ネパール好きの人、実際にネパールへ行ったことがある人の多さに驚いています。隊員同士以外で、ネパールについて話ができる場所は駒ヶ根をおいて他にはないでしょう。駒ヶ根はネパール密度高し。雪をまとって白く輝く山々も、ネパールでのヒマラヤの眺めを感じさせてくれます。
駒ヶ根に住んで以来、事あるごとにOB・OGに駒ヶ根の良さをアピールしています。そして、協力隊の集う街から「協力隊の住む街」へと発展できれば、と願っています。

【画像】

協力隊週間「国際広場」ネパールブースの皆さんと(中央オレンジの上着が野村さん)