訓練所のあるまちに「みなこい」!

【画像】池上 博康さん

「第17回みなこいワールドフェスタ」実行委員長
池上 博康さん

駒ヶ根市では「青年海外協力隊訓練所があるまちづくり」を進めています。その主要な取り組みとして毎年秋、国際交流イベント「みなこいワールドフェスタ」(通称・みなこい)を開催しています。今年も駒ヶ根協力隊を育てる会を中心に市民有志が実行委員会を結成し、10月21日(木)〜24日(日)のイベント本番に向け準備を進めています。その実行委員会の要となる実行委員長の池上博康さん(駒ヶ根市在住)に委員長としての意気込みや、今年の見どころなどをうかがいました。

今年も賑やかに

「みなこい」は上伊那地域の宮田村、中川村、駒ヶ根市、飯島町の頭文字をとったもの。今年は「徹底してJICAボランティアにこだわりたい」(池上さん)とのことで、21日は青年海外協力隊員の帰国報告会、23日はニジェールで活動した元協力隊員を講師とした「地球の料理教室」、そして音楽と映像で国際協力を語るコンサート「地球のステージ」が開かれます。

クライマックスは24日の国際広場。異国の料理を味わえる屋台や、フランス語やネパール語など協力隊が活動する国の言語を学べるブースが設けられます。「今年の注目ポイントは国際広場のワールドステージ。登場する団体もバラエティに富んでいて、国際色あふれるパフォーマンスの連続で賑やかになると思います」。何ヶ月も準備に費やしてきたイベントが目前に迫り、PRする池上さんの言葉にも熱が入ります。

帰国した協力隊員が集う街

今年で17回目を迎える「みなこい」に、池上さんが初めて関わったのは1998年。駒ヶ根青年会議所国際化委員会の副委員長を務めたのがきっかけでした。当時、青年会議所は、駒ヶ根訓練所で訓練を受けた元協力隊員の方々に再び駒ヶ根の地に集ってもらおうと、様々な取り組みを実施していました。その一つが「みなこい」。「訓練所は人が集まる場所であり、旅立つ場所でもあった。その活発な人の動きをこの地域の文化にしたいと思っていたんです」と振り返ります。

以来、「みなこい」にかかわり続けた池上さんは、2008年、実行委員長に就任。日程やブースの配置に工夫を凝らすなど、イベントの更なる発展に力を注いできました。「回数を重ね、内容が多岐にわたってきたので、整理することを心掛けた」と池上さん。近年はJICAボランティアだけでなく、在住外国人とのふれあいの場としても注目されており、舵取りを担う実行委員長の役割はますます重要になってきています。

集大成の年に

池上さんの本業は飲食店の経営。駒ヶ根名物の「ソースかつ丼」を通じたまちおこしに取り組む「駒ヶ根ソースかつ丼会」の副会長としても多忙な日々を送っています。「みなこい」の実行委員長も3年目を向かえ、「今年を一つの集大成にしたい」と意気込む池上さん。「JICAボランティアの皆さんが、活動が終わった後に駒ヶ根に来て、市民の皆さんと交流してもらえたらうれしい。このようなイベントの積み重ねで街が賑やかになっていってくれれば」と話しています。

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昨年のみなこいワールドフェスタであいさつする池上さん

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池上さんの素顔は、駒ヶ根市中心部の飲食店の経営者です

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みなこいワールドフェスタでの語学体験コーナー。JICAボランティアが活動する国の言葉に触れることができます