2016年度 教師海外研修を実施しました

2017年1月20日

長野県からは2名の先生がタイとモンゴルに派遣されました

JICA駒ヶ根では、毎年夏休み期間を利用した「教師海外研修」を実施しております。
2016年度はJICA東京との共催で、関東信越の1都5県より20名の教員が参加しました。長野県からは2名の先生が選抜され、タイ、モンゴルの2コースに分かれてそれぞれ10日間の海外研修を行いました。

教師海外研修とは

【画像】「広い世界のことを子どもたちに話したいけれど、実体験に基づかないで話すことは難しい」と、教員の皆様からのお話をよく耳にします。この研修では、実際に世界へ飛び出し、活きた学びをしていただきます。協力隊員が活動する学校やJICAの事業地など、通常の企画旅行では入れないような現場を見学できることや、「現地の人」の生の声を聞くことができるのも特徴です。
海外研修に先立ち1泊2日で行われる国内での事前研修では、子どもたちにどうやって経験を伝えるか、そのポイントや手法を学びます。
帰国後研修では実際に授業計画を立て、秋から冬にかけてそれぞれの学校で数コマの実践授業を行っていただいております。

中学・高校教員 タイ王国コース

中野西高校の宮澤まどか先生は、タイでの研修に参加されました。宮澤先生は英語を担当しています。
11月に行われた実践授業を参観させていただきました。
「To make a better place -自分ができることを考えよう」をテーマに、自分の周りにある問題や、世界の問題を他人事と捉えずに、「包括的な社会とは何か」を意識しながら考える授業でした。
生徒のみなさんと先生との会話が活発に行われた、とても生き生きした授業でした。難しいテーマではありましたが、身近なことから考える「はじめのいっぽ」になったのではないでしょうか。
授業を行った宮澤先生は、「教員が実体験をもとに世界のことを教えるのはなかなか難しいのが現状です。教師海外研修では、普通の旅行では見られない場所や人との出会いがあり、沢山の学びをさせていただきました。一緒に参加した仲間との交流も生まれ、かけがえのない経験になりました。」と、振り返っていました。

小学校・特別支援校 モンゴルコース

【画像】小谷村立小谷小学校の川尻年輝先生は、モンゴルでの研修に参加されました。11月の終わりに行われた小学校2年生の実践授業を参観させていただきました。
モンゴルの文化を理解し、自分たちの住む長野県との共通点を探って、そこから異文化を理解する心を養い国際協力について関心を持つように方向づける目的で授業は行われました。映像や写真を使って、協力すること、世界のみんなが仲良く暮らすには?というテーマで、子供たちは積極的に話し合い、意見を発表してくれました。
川尻先生は、「教師海外研修でモンゴルに行くことができ、人との空気感を肌で感じられてとても良い経験が出来ました。聞いていることと実際に見るでは全く違うと思いました。」と話していました。

研修の報告

12月18日にJICA駒ヶ根で行われた「信州グローバルセミナー」では、二人の先生に研修報告をしていただきました。タイ、モンゴルでの研修の様子、その経験を活かして、どのような授業を行ったかなどを報告されました。
多くの参加者がお二人の報告を聴講され、国際理解教育に対する関心の高さがうかがわれました。

教師海外研修は、本当のグローバル社会とは何か、その中でどう生きていったらよいか、先生自身が気づき、子どもたちを目覚めさせる起爆剤となるような研修です。
教師海外研修の募集は毎年4〜5月に行われます。県内にお住いの教員の皆様、来年度ぜひご応募いただき、世界への扉を開いてみませんか?