2011年8月17日
先日、小中学校の先生30名ほどを対象に高倉式コンポスト勉強会を実施しました。
会場は、のどかな田舎に位置する小学校の牧舎でした。この学校には、小さい農場があり、乳牛を3頭ほど飼っていて、農業担当のミゲル先生という方が普段から環境教育をしています。
元々は、ミゲル先生が別の手法を用いたコンポスト勉強会を開催する予定でした。私は、たまたま、三日前に、この話を耳にして「コンポスト隊員」として興味がわいたので、主催者の先生に参加をお願いしました。自己紹介がてら、高倉式コンポストについても話をしたところ、それなら、せっかくなら高倉式についても話してほしいという逆オファーを受けて今回の勉強会が実現したのでした。
突然決まった話にもかかわらず、先生たちのご厚意で、コンポストに必要な資材はすべて用意して頂きました。先生たちのコンポストにかける熱意を感じました。
まず、ひと通り高倉式について説明した後、発酵液の作成を行いました。先生たちからも、たくさん質問が飛び、なかなかの盛り上がりを見せてくれました。
このあと、先生たちは、それぞれの学校にもどってコンポストの実施を検討してくれるそうです。何名かの先生からは、学校に来て高倉式コンポストの勉強会を開催してほしいというお話も頂きました。段ボールひと箱という省スペースで実践できること、悪臭がしないことなどが好評でした。コスタリカでは多くの小学校には、食堂があり、そこから毎日生ごみが出るので高倉式コンポストを設置して学生に管理をまかせてみたいというお考えのようです。
ちなみに、ミゲル先生の教えてくれたコンポストに必要な資材も、米ぬか、もみ殻、糖蜜、枯草、牛糞など高倉式と似たものでした。
土着の好気性菌を利用しているというところなど、高倉式とも通じるものを感じました。ただし、準備に三か月もかかるということでした。
ミゲル先生も、2週間程度で準備できる高倉式に興味を持ってくれました。引き続き、私のつくった発酵液を使ってコンポストを継続して実践してくれるそうです。
今回こうして先生たちを対象に、勉強会を開催できたのは本当に幸運でした。
赤レンジャー、野本敦志、in コスタリカ