2011年11月16日
今年の8月(チリでは冬から春への季節の変わり目)より、この乾燥地帯コピアポで高倉式コンポストを始めた。開始前のコンポストに対するイメージは、気温と同じく湿度や土壌水分管理も重要だと思っていたので、超乾燥地域で成功するのか?という疑問をもっていた。そんな疑心暗鬼の中で始めたが、コンポストのことを大家さんに話すと非常に協力的になってくれて、発酵液作成の際に必要となる野菜を買いに青空市場に連れて行ってくれた。
大家さんと私
市場に並ぶ色とりどりの野菜や果物
大家さんはほぼ毎週、1週間分の食材を買いにこの市場に来ているが、今回は私のために普段より多くの種類の野菜や果物を購入してくれた。その心意気に本当に感謝している。
その後家に帰り、皮をもらっていよいよ発酵液の作成に移る。
皮を細かく切り刻み
食べ物欲しさに飼い犬もねだってきて
発酵液完成!!
その後、液が十分発酵するまで1週間待って、基材(枯葉、枯枝、古紙等)と混ぜる。
木々がほとんどない地域なので、これらは知り合いの農園業者から調達した。
コンポストに使う容器は、近くのホームセンターで絨毯とカゴを買って調達済み。
農園業者と一緒に作業
基材
枯葉等を細かく刻む
完成した発酵液を基材に投入して
掻き混ぜる
酸味のある臭いに少し嫌気が
基材と発酵液が馴染むのを待って1週間後、いよいよ生ゴミ(野菜や果物の皮や残飯等)の投入を開始。土の温度はなかなか上がらないが、平均3〜4日で生ゴミを分解している。
8月25日
9月4日
9月13日
9月23日
10月2日
10月11日
ここまで、投入した生ゴミの総量は何と10kg以上!!これだけでも随分と生ゴミ削減に貢献したと思われる。しかし、生ゴミを投入し続けた10月11日。コンポストが遂に悲鳴を上げた。その日の写真からも分かるように、粘土の塊のようになり、生ゴミ分解の生命線でもある土の温度が40℃から一気に20℃以下に低下した。しかも異臭を放っていたため、今まで協力的だった大家さんにも嫌われる始末。今まで順調に生ゴミを分解してきていたので、そのつまずきに落胆する私。やはり海外で成功させるには無理があったのかなと…
しかし、ここから地道なコンポスト回復作業が始まったのである。
長くなったので、続きは次回。