JICA九州における研修の帰国研修員アンケート集計結果

JICA九州で実施した2013年度の研修コースに参加し帰国済みの研修員に対し、2014年7月にアンケート調査を実施しました。

本アンケート調査の目的は、研修で習得した内容が研修員の所属先や職務に活かされているか確認し、研修の成果を測ろうとするものです。

調査対象は、2013年度に実施した研修コースに参加した研修員436人であり、アンケートを電子メールで直接発送し、うち121人から回答を得ました(回答率27.8%)。

そのうち約2割の研修員が、アクションプラン(注)を実施していると回答し、約7割はアクションプランへの明言はないものの、研修で学んだ事が職務に役立っていると回答しました。

さらに日本人およびJICAへのメッセージを自由に記述してほしい、という設問に対しては、
「JICAと日本の人たちに感謝したい」
「ふるさとと呼ぶようになった九州に、いつの日か戻りたい」
「いつの日か、自国も日本と同じ道をたどり成長発展することを願っている」「JICAが提供してくれた研修に心から感謝しており、自国へ大きな影響を与えられるように最大限の努力をしたい」
などの記述が見られました。

(注)アクションプラン:日本での研修の修了時に、研修で学んだ事を活かして開発課題の解決に寄与し自身の職務に活かせる業務計画を、各研修員が設定するもの。

回答内訳の詳細は、次のとおりです。
また、回答内容の幾つかを和訳し、添付の各リンクに掲載していますのでご覧ください。

実施概要

アンケート実施研修コース数 41コース
アンケート対象帰国研修員数 436人
回答のあった帰国研修員数 121人(対象者数のうち27.8%)

アンケート設問(自由記述)

1.現在の仕事内容を教えてください。
2.日本で学んだどのような知識、技能、技術が現在の仕事に活かされていますか?
3.日本人とJICAに対してメッセージをお願いします。

設問2.の回答分析

回答の分類 回答数
1) 研修で設定したアクションプランを実施し、日本での研修内容を自国に普及している 22人(18.2%)
2) 来日時の職務を現在も続けており、研修内容が仕事に役立っている 87人(71.9%)
3) 職務は変わったが、アクションプランは実施でき、研修内容が役立っている 2人(1.7%)
4) 職務は続けているが、研修内容を役立てることが出来ていない、または状況が不明 5人(4.1%)
5) 職務を異動、退職(起業等)、戦乱などの環境変化が生じてしまった 5人(4.1%)
121人(100%)

回答内容のリンク

(以下、研修コース名_研修員の国名)

以上
JICA九州国際センター研修業務課