今月のオススメ図書

今月は、蔵書の中から2冊をご紹介します。

『屋根もない、家もない、でも、希望を胸に フィリピン巨大台風ヨランダからの復興』 見宮美早、平林淳利 著

JICAが途上国の発展のために行ってきた事業を振り返る「プロジェクト・ヒストリー」シリーズ。第19弾となる本書では、2013年にフィリピンを襲った甚大な台風災害からの緊急復旧・復興支援の軌跡をたどります。「Build Back Better(ただ単に災害前と同じ状態に戻すのではなく、災害に強いより良い復興を目指す)」という考え方に基づき復興事業をリードしながら、被災地の歩みに寄り添う支援。過酷を極める状況のなかフィリピンと日本の関係者が協働し幾多の困難を乗り越えた、国際協力の記録です。

『知っておきたい水問題』 沖大幹、姜益俊 編著

生命・健康の維持から農業や工業といった経済活動まで、人間のあらゆる営みを支える、水。日本のように蛇口をひねるときれいで安心して使える水がいつでも手に入る国がある一方で、世界の多くの国や地域では安全な水資源を十分に確保できていない現実があり、「水と衛生」はSDGs(持続可能な開発目標)のゴールの一つとして取り上げられています。本書では、そんな水にまつわる問題を多様な観点から分析し、分かりやすく解説。途上国だけの問題ではなく地球規模の課題である水問題への取り組みを考えていきます。