今月のオススメ図書

今月は、新着図書の中から2冊をご紹介します。

『コーヒー豆を追いかけて 地球が抱える問題が熱帯林で見えてくる』 原田一宏 著

世界中で愛飲されているコーヒー。原料のコーヒー豆は、主に熱帯や亜熱帯で栽培されています。本書では、コーヒーづくりが盛んな東南アジアの国々でフィールドワークを重ね、熱帯林とそこで暮らす人々との関係を研究してきた著者が、自身の研究と合わせてインドネシアのコーヒー栽培の様子やフェアトレードの現状などを分かりやすく紹介。熱帯地域の自然破壊、貧困といった地球規模の課題と私たちの生活とのかかわりが、身近なコーヒーを通して見えてきます。

『列車はこの闇をぬけて』 ディルク・ラインハルト 著 天沼春樹 訳

アメリカ合衆国へ出稼ぎに行ったきり戻らない母親を追って故郷グアテマラを出た、14歳の少年ミゲル。国境で出会った同年代の仲間4人と一緒に貨物列車の屋根に飛び乗りアメリカを目指しますが、メキシコを抜けるその旅路には、想像を絶する危険と困難が待ち受けていて-。不法移民の実情が描かれた物語の背景にあるのは、貧困や格差が根深い中南米諸国の苛烈な現実。作者が実際にメキシコの鉄道線路沿いで旅を続ける子どもたちを現地取材して書き下ろした、心に迫る一冊です。