活動を始めて半年。もっと自分にできること。

【写真】和田 歩(わだあゆみ)さんJICAボランティア(青年海外協力隊 平成24年度2次隊 バヌアツ 保健師)
和田 歩(わだあゆみ)さん

南太平洋に浮かぶ島国で

ひとなつっこい笑顔

私は、青年海外協力隊として平成24年9月からバヌアツで活動しています。
協力隊に応募するまでバヌアツという国の存在すら知りませんでした。
不安もありましたが、バヌアツに住む人々の陽気さ、明るい笑顔、美味しい食事
等々のおかげで、今ではすっかりバヌアツが大好きです。

世界の子どもたちへの興味から国際協力へ

とってもおいしい郷土料理

幼い頃から海外の子どもたちの生活に興味があり、その生活を自分の目で見てみたい、感じてみたい、一緒に生活してみたい、と思っていました。
ぼんやりとした輪郭もはっきりしない、まさに“夢”を自分の中であたためながら、保健分野へ進学し、佐賀市保健センターで保健師として4年間勤務しました。
少ない経験ではあるけれどこの経験を活かせる場があるのなら挑戦したい、と幼いころ抱いていた夢を思いだし、青年海外協力隊へ応募しました。

職場の理解を得て、現職参加で

体重測定

協力隊へ参加するには、離職しなければならないかと悩みましたが、幸運にも職場の理解に恵まれ、多くの人の協力を得て職場に籍を残したまま、いわゆる現職での参加にこぎつけることができました。
バヌアツで得られた経験を、広く社会へ還元するためにも地に足をつけた活動を実施していきたいと思います。

バヌアツに来て6カ月

島でのワクチン接種

「バヌアツにおける予防接種率の向上」が私の主な要請内容です。今年、予防接種のキャンペーンが開催されるため、キャンペーンに向けてポスターを作成したり、村へ知らせに回ったりしています。
バヌアツでは、日本のような住民基本台帳のようなものがありません。
赤ちゃんの家族がクリニックやヘルスセンターに赤ちゃんを連れてきてくれて初めて、私たちは赤ちゃんの存在を知ることができます。

ひとりの活動ではなく仲間と共に

同僚たちと

バヌアツの美しい海

活動当初、まずはできるだけ正確に子どもの数を把握し、ワクチンの接種率を求めることから始めたいと思っていましたが、バヌアツのシステムではそれがうまくいかないことを知り、焦りを感じていました。
しかし、一緒に活動している現地のナース、バヌアツに配属されている他の協力隊員、JICAスタッフの人たちと意見交換をすることで、正確な接種率の把握よりも優先すべき課題があるのではないか、もっと自分にできる活動があるではないかと考えが変わってきました。
現在は目の前にいる家族にワクチンの大切さを知ってもらうこと、交通アクセスのよくない村々を周り、健康教育を行うことに重点を置いて活動を行っていきたいと思っています。