【イベント報告・大分】国際医療・保健分野の講演会に青年海外協力隊経験者の体験談を活用

第1回国際医療保健フォーラム

2013年5月8日

青年海外協力隊の経験を話す簀戸由紀(すどゆき)さん(ネパール、看護師)

海外での活動について質問をする学生

長崎大学熱帯医学研究所の山城哲(やましろ てつ)教授の講演

2013年2月15日(金)に、大分大学医学部 臨床大講義室にて「第1回国際医療保健フォーラム」が開催されました。大分大学医学部の学生でつくる「大分大学国際医療保健研究会 HORIZON」が企画したもの。このフォーラムは、国際医療・保健の分野での活動経験を持つ方々を講師として招き、関心を持つ学生たちに、今後どのように参加・貢献していけるかを考えるきっかけを提供すべく開かれました。今回が第1回目で、大分大学医学部学生、看護学校生、医療関係専門学校生など88名の学生が参加しました。

講師は、長崎大学熱帯医学研究所の山城哲(やましろ てつ)教授、元青年海外協力隊員の簀戸由紀(すど ゆき)さん、フィリピンのDOH(保健省)サンラザロ病院のフィリピン人医師、看護師。

講演会は、元青年海外協力隊員の簀戸さんのネパールでの看護師としての活動経験から始まりました。国内のがん専門病院で5年働いていた時に、ふと海外への興味が湧いたことがきっかけで、青年海外協力隊に参加することとなった経緯などを話す簀戸さんの話に、学生たちは終始聞き入っていました。また、インドネシアでのJICAの在外健康管理員として働いていた経験に、「途上国で女性としてどうやって頑張っていけるのか」、「どんな人が(海外での)現場に向いているのか」など質問があがり、学生たちの国際医療・保健分野への関心の高さがうかがえました。簀戸さんは、「海外での活動には、現場の第一線で活躍する人たちだけでなく、頑張っている人を支える後方支援という役目もある。海外での活動に興味のある人は、いろいろな可能性があることを知ってほしい」とこれからの学生たちへ言葉を贈りました。

長崎大学熱帯医学研究所の山城哲教授は、「狩りをするならサバンナへ行け」というタイトルで、学生時代に琉球大学熱帯医学研究会を立ち上げた時の様子や、大分との関わりなどをお話いただきました。フィリピンの感染症専門のDOHサンラザロ病院の医師、看護師の講演は、病院の現状や取り組みについてすべて英語で行われ、懸命に聞きとろうとする学生の姿が印象的でした。

参加した学生からは、「海外で働く生の声が聴けて刺激になった」「もっと視野を広げて医学を学びたい」、「初めて国際保健にふれ、すべてが新鮮だった」と感想が寄せられました。また、今後取り上げてほしいテーマとして、「途上国の看取り、在宅医療」、「途上国における保健医療・疾患」、「国際機関で働いている(いた)方の話」が挙げられ、88名の参加学生たちの積極的な姿勢に、これからの国際医療・保健分野での活躍が期待されます。