「宮崎発!『ICT × 海外展開』セミナー」を開催しました!

2016年9月14日

9月6日(火)、JICA九州は宮崎大学との共催で「宮崎発!『ICT × 海外展開』セミナー」を、宮崎市のKITENビル コンベンションホールで開催しました。
同セミナーは、ICT(情報通信技術)分野のビジネスを展開中、また新規事業にICTを取り入れようと検討している企業や関係機関等を対象に、90名近い参加の下、行われました。
冒頭、井崎JICA九州所長は開会のあいさつで、JICAは開発協力大綱の下、日本の様々なリソースを活用し、地域創生に絡めて企業の海外展開を支援すること、そして宮崎県からJICA事業への提案、応募が増えることを期待すると述べました。

その後、株式会社教育情報サービス(KJS)の荻野次信代表取締役社長より、同社の海外事業について紹介しました。KJSは、2014年度にバングラデシュを対象とした「案件化調査」を受託、2015年度に「普及・実証事業」に採択され、現在事業実施に向けて準備しています。
講演では、案件化調査等を通じて得られたバングラデシュでの経験を踏まえ、現地パートナーの協力なしで事業の成功はないこと、治安情勢など万が一の事態に備えた現地でのセーフティネット構築の重要性等について、実体験を基に紹介されました。また、海外展開のメリットについて、新規市場の獲得に加え、1,海外市場向けに開発した新しいサービスの日本等への逆輸入(リバースイノベーション)が期待できること、2,海外・日本国内でのネットワークの広がり、3,それにより得られる日本国内の優秀な人材確保などが挙げられ、参加者は興味深く耳を傾けていました。

続けて宮崎大学からは、工学部でのICTを活用した実践的な研究事例紹介に加えて、同大学が有する海外拠点を活用した企業の海外進出支援、また、同大学留学生の企業インターンシッププログラム等、企業と大学の協力・連携事例についても紹介されました。特に、留学生のインターンシップ受け入れについては、外国人の発想による新しい気づきなど、企業側のメリットについても強調されました。

JICA国際協力専門員(「ICTと開発」担当)からは、スマートフォンが、発信する電波を活用した簡易交通観測システムによるラオスでの渋滞改善事業や、アフリカでICT先進国と言われるルワンダで、女子大生発案の自動灌漑システムがコンテストで優勝し、数年分の年収に値する賞金を獲得した例などを紹介しました。
また、JICA九州からは、「JICAの海外展開支援事業」について、教育、農業、保健等様々な分野でICTを活用した事例紹介を交えながら制度説明を行いました。
最後に、伊丹宮崎大学副学長から、JICA九州、宮崎大学は敷居を低くして企業からの海外展開に関する相談を待っていること、産官学金連携の一層の強化を強調し、セミナーは閉会しました。
アンケートでは、「JICA事業を活用して海外ビジネス展開を始めたい」と回答する企業があるなど、宮崎県でのICT分野の関心の高さがうかがわれました。

今回のセミナー開催にあたり、後援の宮崎県、宮崎市、(一社)宮崎県商工会議所連合会、宮崎銀行、宮崎日日新聞社、ジェトロ宮崎、宮崎太陽銀行・キャピタルをはじめ、多くの関係機関にご支援・ご協力をいただきました。
JICA九州では、民間連携事業への地元企業等の関心と参加を高めて頂けるよう、継続して関連セミナーや講演会等の各種イベントを企画・実施する予定です。
引き続き、より多くの方々の参加をお待ちしています!