高校生向け「上下水道ユース人材理解促進研修」海外研修報告その3

2017年8月14日

8月7日よりお伝えしている、北九州市内高校生向対象に実施中の「上下水道ユース人材理解促進研修」が3日目を迎えました。
この日は、午前中にプノンペン上水道公社の総裁を表敬訪問し、水道事業体制や都内の配水状況について説明を受けました。
また、隣接する浄水場を案内いただき、国内研修で見学した北九州市の浄水場との違いについて確認しました。
その後は、プノンペン市内の下水道施設を見学し、汚水の処理状況について学びました。
午後には研修のハイライトともいえる、上水道の新規開栓工事への立ち会いや3か月前に水道が使えるようになったプノンペン郊外の家庭訪問を行い、生活の変化についてインタビューを行いました。

プノンペン水道公社総裁と記念撮影

浄水場で現地の水を飲む高校生

新規水道開栓作業を見守る高校生

3か月前に初めて水道が通った家庭で話を聞く高校生

非常に充実したこの日の研修の様子について、北九州工業高等専門学校3年生の河津光(かわつひかり)さんに感想いただきましたのでご紹介致します。

特に印象に残ったのが、現地の家庭を訪問したことです。そこは2か月前に水道水が使えるようになっていて、60歳の女性が生まれて初めて生活の中で水道水を使うことができるようになったことを目の当たりにしました。その女性は水道水を使えることを笑顔でとても嬉しそうに話してくれて、北九州市の技術がカンボジアの人々の生活を改善していることを肌で感じることができました。北九州市が技術協力をしている事実は知られていませんでしたが、地方にも水道という日本では当たり前のインフラが普及してきているという事実がカンボジアでの成果そのものだと思いました。また、プノンペンの水が安全な飲料水であるということは知っていましたが、まだ直接水道水を飲むことには抵抗があり、池の水を使用していた頃の習慣から水道水を沸かして飲むということを聞きました。しかし、私たちが直接水道水を飲んだということを伝えると、すぐにその場で初めてお水を直接飲んで、嬉しそうに冷たくて美味しいと言ってくれました。長年の習慣を変えるということは容易ではありませんが、会ったばかりの私たちを信頼して勇気を出して飲んでくれたことを嬉しく思いました。訪問した地域では未だ水道が通ってない家庭もあります。早く全家庭に水道を整備して欲しいという願いも聞き、地方で一日も早く水道が普及することがこれからの課題だと思いました。そして、この普及に必要な人材の育成が急務であり、水道公社がこれから自分たちの力で普及をする力をつけるための支援が必要だと感じました。水道はもちろん、様々な分野のインフラが整備され、都市部・地方を問わずカンボジアの人々がより良い生活をする権利を得られることを願います。