高校生向け「上下水道ユース人材理解促進研修」海外研修報告その4

2017年8月15日

北九州市内高校生向対象に実施中の「上下水道ユース人材理解促進研修」が4日目を迎えました。
研修場所をプノンペンからシェムリアップへと移し、シェムリアップのトンレサップ湖の水質、水上生活者の水源、雨水タンクの利用等の水問題について研究を行っている、仙台二華高校の学生との意見交換会を行いました。
その後、シェムリアップ水道公社を訪問し、都内の水事情や観光産業発展に伴う水問題、現在北九州市が行っている浄水場拡張事業について説明を受けました。
この日の研修の様子について、戸畑高等学校1年生の守田彩乃(もりたあやの)さんに感想いただきましたのでご紹介致します。

仙台二華高校と意見交換をする様子

シェムリアップ水道公社訪問時の様子

北九州市からのお土産をシェムリアップ水道公社総裁に渡す高校生

シェムリアップ浄水場を見学する様子

シェムリアップ浄水場のドナーサイン前での記念撮影

昼食会場にて仙台二華高校の学生と意見交換を行い、水道が通っていない民家にホームステイした際の体験談を聞きました。自分が考えられないような様々なエピソードを聞くことができて、驚きを隠しきれませんでした。特に、1度使った水をためておき、もう1度使うという、家庭排水の再利用についての話は非常に興味深く、水道が通っていない地域では、このような事が日常的に行われているというカンボジアの現状を知ることが出来たとともに、インフラの重要性について改めて考えさせられました。
その後、シェムリアップ水道公社の表敬を行いました。シェムリアップを訪れて初めての表敬訪問だったため緊張もありましたが、プノンペンとまた違うものが見られるのではないかという期待もありました。シェムリアップでは、まだまだ水道が三割程度しか普及しておらず、飲用基準にも達していないものの、以前と比べるとかなり整備が進んでいることを総裁からご説明いただき、北九州市とJICAとの協力の成果が現れていることを実感しました。これから、北九州市とカンボジアが手を取り合って協力関係を構築し、何かあった時には北九州市を支えたいという総裁のお言葉を受けて、北九州市への熱い想いや固い絆を感じることができたとともに、カウンターパートナーとして共にインフラ整備を進めていくという想いも、受け取ることができました。
シェムリアップの浄水場では、地下から汲みあげた地下水を浄化処理しているのですが、プノンペンの施設と比べて規模が小さく、コンパクトな印象でした。この浄水場は日本の無償資金協力によって整備されたものですが、至る所で北九州市及び日本の中小企業の製品が見られ、ここでも強い繋がりを感じることが出来ました。
この研修を通じて、更に上下水道について理解を深めることができました。また、単にシェムリアップの水道事業や、都民の生活の現状を知れただけでなく、“水道事業”というひとつの手段で北九州市がどのように国際協力を展開していくのかということや、国際協力における北九州市のスタンスをより具体的に知れたという点でも非常に有意義であったと思いました。これらの経験を自分の未来への糧にすることも重要ですが、それと同時に学生の身として、自分ができる範囲で自らが研修の中で考えたことを身近なところから発信していく必要があると考えています。