高校生向け「上下水道ユース人材理解促進研修」海外研修報告その5

2017年8月17日

北九州市内高校生向対象に実施中の「上下水道ユース人材理解促進研修」が最終日を迎えました。

クメール伝統織物研究所(以下、IKTT)を訪問し、カンボジアの伝統工芸や村の生活について見識を深めました。その後はカンボジアの文化視察を兼ねてアンコールトム及びアンコールワット遺跡見学を行いました。
この日の研修の様子について、小倉商業高等学校1年生の山内渚(やまうちなぎさ)さんに感想いただきましたのでご紹介致します。

クメール織を入れるための篭を編む女性

絹を染色する様子

IKTTの村の水源について説明を受ける高校生

アンコールワット遺跡に残る内戦の跡について説明を受ける高校生

アンコールワット遺跡での記念写真

IKTTがある村へと続く道がでこぼこだったため、バス車内が激しく揺れたことに大変驚きました。都市部の道路は整備されていた一方で、地方だと道路の整備が不十分であり、都市部との格差を実感しました。IKTT代表であった森本喜久男さんは闘病の末、先日お亡くなりになったため、直接お話が聞けませんでしたが、カンボジアの織物復興に貢献された森本さんの努力によって継承された様々な技術を見ることが出来ました。そこで働いている方々はひとつひとつの行程をとても丁寧に作業しており、各自が活き活き働いているのが印象的でした。
IKTTには水道は通っておらず、地下水(井戸水)を利用しており、この点でも都市部との格差を感じました。地下水を汲むことにより地盤沈下が深刻な問題になっていることに加え、水を汲むことに多大な時間と労力を要することから、現地の方は水道が使えるようになることを切望しており、水道の整備は生活を向上させるためにも必要であることを改めて実感しました。
現地で視察ができたことで、安全で美味しい水が使えることはとても恵まれていることだと再確認することができました。これまで“当たり前”だと思っていたものは、実は“当たり前ではない”ということを意識しつつ水を使うことが、自分たちにとって大切なことであると思いました。
帰国後は市民の方々にも当然の如く整っている設備や環境は、途上国では当たり前ではないということを自分なりに伝えていきたいです。