「長崎の農業が海を渡る?海外展開の始め方セミナーin島原半島」を開催しました!

2018年2月13日

十八銀行 山下淳司業務役

ジェトロ長崎 小谷哲也所長(右)
吉田明弘アドバイザー(左)

JICA九州 山下英志主任調査役

ヤッツコーポレーション
宇山真治海外事業部長

木之内農園 村上進社長

パネルディスカッション
ヤッツコーポレーション
宇山真治海外事業部長
木之内農園 村上進社長

 2017年11月22日(水)、JICA九州は「海外展開セミナー in 長崎 『長崎の農業が海を渡る』~ 海外展開の始め方セミナーin島原 ~」を雲仙市で開催しました。
 同セミナーは、十八銀行及びジェトロ長崎との3者共催の下、島原半島で最も関心の高いテーマの一つである「農業の海外展開」をテーマとして、民間企業の海外へのアプローチ方法について、各支援機関より様々な角度からの情報をお届けしました。さらに、インドネシアやインドで日本式農業の展開に取り組まれている農業法人2社から講師をお招きし、海外を目指すきっかけや、これまでの足跡、そして今後の展望ついてお話しいただきました。

 第一部の「海外ビジネスの始め方」では、十八銀行から「島原市における食品輸出の取り組み、海外進出サポート」についてお話しいただきました。
深堀博英部長より挨拶いただいた後、ビジネスサポートグループの山下淳司業務役より、支援メニューや取組みについて紹介され、銀行としても農業の海外展開を積極的に支援していきたいと力強い説明を頂きました。

 次に、ジェトロ長崎より、「農水産物・食品の輸出の始め方、農産品・食品輸出事例紹介」についてお話しいただきました。小谷哲也所長より全体概要を説明いただいた後、吉田明弘アドバイザーより海外取引や輸出にあたっての留意事項を詳しく説明いただき、海外展開の窓口として専門性と経験のあるジェトロの支援が欠かせないものと感じる話でした。

 第一部最後は、JICA九州より「ODAを活用した日本式農業の展開事例」として、ベトナム、ラオス、インドネシア及び、モロッコで事業展開を図る農業生産法人や企業の事例を基に、農業のバリューチェーンの各段階において、日本の企業や農業生産法人が有する技術・製品等は広く活用が見込めると、事業の可能性に触れつつ、JICAの「民間企業海外展開支援事業」を紹介しました。

 第二部の「事例紹介」では、まずインドでのシイタケ栽培に関する普及・実証事業に採択された株式会社ヤッツコーポレーション(宮城県)の宇山真治海外事業部長より、インドへの展開を検討することになったきっかけからJICA中小企業海外展開支援事業応募・採択に至るまでの過程をご紹介いただき、現地訪問時のハプニングなども交え、現在インドで取り組んでいる高付加価値シイタケ栽培事業について紹介いただきました。日本の技術によって栽培されたシイタケがインドに普及することで、インドの方々の食の安全と健康の理解向上を図るとともに、生産農家の収入向上にも貢献できる営農モデルを構築したいとの熱い思いを語られました。

 続いて、インドネシアでイチゴ栽培に関する案件化調査に採択された有限会社木之内農園(熊本県)の村上進社長より、会社の沿革から海外展開に至るまでの経緯をお話しいただき、インドネシアのイチゴ栽培の実態や案件化調査の進捗状況を紹介いただきました。また、2016年4月に発生した熊本地震に被災されたことに触れ、被災農業者の一人として、海外への挑戦を通じ、熊本農業における地元経済・地域活性化へ貢献したいとの思いを語られました。また、グローバルに活躍できる農業者(日本、現地側双方)育成など、今後の展望についても紹介いただきました。

 第二部最後は、登壇いただいた株式会社ヤッツコーポレーションの宇山真治海外事業部長、有限会社木之内農園の村上進社長に、パネルディスカッション形式で海外展開を進めるメリットや社内体制、成功に導くカギ等を紹介いただきました。会場からは、「調査や実証事業後に、実際に事業が本格化してから黒字化するのは何年後を見越しているのか」との質問が出るなど、海外展開に対する参加者の関心が高いものであることがうかがえました。
 アンケートでは、「海外進出に対する支援・サポートが充実していることがわかった。」「農業は割に合わない仕事ではなく海外に出れる魅力のある仕事であるという話が印象に残った。」といった声が挙げられました。
今回のセミナー開催にあたり、後援いただいた長崎県、雲仙市、南島原市をはじめ、多くの関係機関にご支援とご協力をいただきました。
 JICA九州では、民間連携事業への地元企業等の関心と参加を高めて頂けるよう、継続して関連セミナーや講演会等の各種イベントを企画・実施する予定です。
引き続き、より多くの方々の参加をお待ちしています!