ボリビア国研修員の帰国後活動をきっかけにボリビアと北九州市の小学生が交流

2019年6月28日

ECO-TOMODACHIメンバー写真

ボリビア小学生の絵

ひびきが丘小学校1年生の絵

ひびきが丘小学校6年生のレポート

研修員活動紹介ポスター

 JICA九州やJICA関西の課題別研修に参加し、廃棄物管理やコンポスト技術を学んだボリビアの研修員6名が、2017年に「ECO-TOMODACHI」というグループをつくり、廃棄物処理の普及活動をはじめました。彼らは日本で学んだ知識や技術を生かし、ボリビアのコチャバンバ県サカバ市を中心に、ごみ処理の改善、コンポストの製作・販売、学校での環境教育など様々な活動を行っています。

 2018年11月、彼らの取り組みがSDGsゴール達成に貢献する革新的な取り組みとして認められ、活動拠点であるサカバ市清掃公社(GERES)がSDGsゴール12「持続可能な消費と生産形態を確保する」への優れた取り組みとして、ボリビア国内でSDGs貢献賞を受賞しました。

 研修員達はボリビアと日本の廃棄物処理モデルの差は大きく、根本的な違いは住民参加であるという点を挙げ、環境教育の推進に取り組んでいます。そこで、日本の学校との交流を通じて、サカバ市の先生や生徒たちに日本の状況を知る機会を設けたいと市長からJICAボリビア事務所に相談があり、JICA九州を通じて、ボリビアと北九州市の小学生が「環境」をテーマに交流することになりました。

 両国の時差は13時間で直接の交流はなかなか難しいため、互いに絵を描いて交換することになりました。以前からJICA研修員との交流プログラム等、国際理解教育に積極的に取り組まれている北九州市立ひびきが丘小学校にご協力いただき、1年生と6年生が「環境」をテーマに絵とレポートを描き、ボリビアに送りました。
それらはサカバ市の環境教育促進ワークショップの会場に展示され、更に「地球のための1時間」という市民向けイベントでも紹介されました。
 サカバ市からも小学生の絵が届き、現在JICA九州センターのロビーと北九州市立ひびきが丘小学校内に展示しています。

JICA九州センターにはボリビアと北九州市両方の小学生の絵と研修員の活動紹介パネルを展示しています。 一つ一つにテーマがある個性豊かな絵が並んでいます。一般の方も自由に観覧できますので、ぜひお立ち寄りください。