大分県教育委員会主催の「グローバル教育研修」でワークショップを実施しました!

2019年7月3日

会場全体の様子

導入にて、SDGsの目標4についての概要説明

非識字によって生じる問題を実感する

世界で必要とされている教育資金について考える

グループ討議の様子

グループ討議の様子

 6月19日(水)、大分県教育センターにて、県教育委員会主催、令和元年度テーマ別研修・ステップアップ研修Ⅱ「グローバル教育研修」が開催されました。大分県が推進するグローバル教育に係る講義・研究協議を通して、教育活動の基盤となる資質能力の向上を図ることを目的としたもので、在職3年目の県立高等学校の教諭の方など38名が参加しました。「協働する力の育成を目指した体験的参加型授業と今後の指導の在り方」のテーマのもと、JICAは13時55分から16時までの約2時間の間、講義・研究協議の実施に協力しました。
 JICAデスク大分の国際協力推進員より、自身の青年海外協力隊での活動経験を話した後、SDGs(持続可能な開発目標)の目標4「質の高い教育をみんなに」の達成を目指す教材「世界一大きな授業2019」(教育協力NGOネットワーク作成)を用いて、参加型ワークショップを実施しました。非識字状態の疑似体験、必要な教育資金の他産業との比較、日常生活に潜む人権問題の検討などのアクティビティーを通して、各5~6人・計7テーブル毎の意見交換や全体共有では積極的で熱心な参加者の姿が見られました。

 以下、参加者の感想です。
「世界を見れば、識字率や女性の中等教育など、私たちが考えなければならない問題は山積していると改めて感じ、グローバル教育の重要性を感じた。」
「自分が字を読めないときの状況を実際に体験することでイメージしやすかった。」
「教科書の題材とSDGsの17の目標を結びつけ、生徒が学習できる機会を増やしていきたいと思います。」
「地理の教員として、世界が抱えている問題について、知り、考える授業をより一層取り入れていかなければと思いました。また、自分自身ももっと勉強して、世界のことについての理解を深め、生徒に伝えていかなければと思いました。」
「今回のワークを通じて、自分自身の知識や考え方を深められたのと同時に、価値観や倫理観を見つめ直すきっかけになりました。この学びを生徒へも還元していきたいですし、私自身が何ができるかを考えていきたいと思いました。」
「世界の現状を目で見て感じ、他の方(先生方)の意見を共有することができたことは、とても貴重な体験でした。これからの社会を担う、そして社会に出る人材を育てていることを今一度自覚し、明日からの教科・生徒指導につなげていきたいと感じました。」

 ご参加された皆様、県教育委員会の皆様、ありがとうございました。