NGO等提案型プログラム「解決したい気持ちを形に変える -九州のNGOの組織強化-」企画・運営団体及び参加者からのレポート

2019年8月23日

 JICA九州ではNGO等活動支援事業の一環で「特定非営利活動法人NGO福岡ネットワーク(FUNN)」と連携し、「解決したい気持ちを形に変える -九州のNGOの組織強化-」というプログラムを実施しています。
 7月をもって5回にわたる集合型研修が終了し、今後は参加団体の組織・活動改革に向けたアクションプランの完成及びアクションプランに沿った各団体による改善への取組が始まります。
 集合型研修の終了にあたりまして本プログラムを企画・運営いただいているFUNN事務局、本プログラムにご参加の特定非営利活動法人愛未来 竹下理事長よりレポートを寄せていただきましたのでご紹介いたします。

【画像】特定非営利活動法人NGO福岡ネットワーク(FUNN)
 九州地域の国際協力NGOが更にパワーアップを目指す研修プログラム「JICA NGO等提案型プログラム」×FUNN「解決したい気持ちを形に変える」集合研修の第5回、最終回を実施しました。
 今回はこれまでの研修で出てきた課題をまとめて、今後の「アクションプランの作成」をすることが目的。研修の最後にはその内容を参加者のみなさんで共有して一緒にがんばっていこう!と、気合の入る会となりました!
 今後は各団体がそれぞれプランを実行していくこととなります。最終発表は2020年の9月、どんな結果になるのか楽しみです!講師の皆さん、参加者のみなさんありがとうございました!

【画像】「解決したい気持ちを形に変えるー九州のNGOの組織強化」を受講して
特定非営利活動法人愛未来
理事長 竹下敦子
 愛未来は設立して22年目になりますが、会員の高齢化に伴い、これからの組織活動のあり方について不安を感じていた時に、この組織強化研修に出会いました。自分たちだけでは解決できない悩みを、講師はじめFUNNや研修生のみなさんの知識や事例、体験談から多くを学び、これから取り組むべき具体策をアクションプランとしてまとめることができました。
 平成30年8月の事前ヒアリングに始まり、九州内8NGOでの集合研修では各団体とも抱えている「もやもや」を晴らすべく、組織診断などしながら課題の見える化を図り解決策のアイデアをまとめていきました。そして、第4回の実効性の高いアクションプラン作成の段階では「そうじ」理論が飛び出し、部屋の広さに応じて掃除する人数や時間が決まってくるように、課題の大きさに応じた具体的な解決策を策定することが必要であることを再認識したグループワークでした。最終回ではアクションプランを紙芝居形式にまとめて発表しあい、参加者同士の質問や意見の交換、講師の適切なアドバイスはアクションプランをブラッシュアップするのにとても役立ちました。これからは来年9月の成果・進捗報告会に向けて、集合研修で学んだことを実践していき組織強化を図っていきます。2年間かけて焦らず、ゆっくりした研修は、団体に歩調を合わせてくださり、組織運営に悩んでいる団体にとっては有意義な研修です。このような素晴らしい研修の機会をいただきありがとうございました。