「JICA海外展開セミナー in熊本-企業も地域も途上国も元気にするJICAの海外展開支援-」を開催しました。

2020年2月4日

JICA九州上島専任参事による発表

(株)光延農園光延社長による発表

質疑応答セッション

 1月22日(水)に熊本市の熊本城ホールにて「JICA海外展開セミナー in熊本 ~企業も地域も途上国も元気にするJICAの海外展開支援~」を開催しました。
 本セミナーは、JICAが実施する民間企業への海外展開支援の各施策について、より多くの関係者に理解いただき、これらの施策を活用して海外に進出していただくことを目的として、海外展開を検討中の企業や、行政や金融機関等の企業の海外展開を支援する関係機関から約50名の方が参加しました。
 冒頭、JICA九州の上島篤志専任参事より、「JICAの中小企業海外展開支援の施策について」と題してJICAの各海外展開支援施策を説明しました。その後、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業を実際に受注している企業3者の発表に移り、福岡県香春町の株式会社ウエスト・マネージメント取締役 管理部部長 金子玉青氏がカンボジアでの日本製中古小型建設機械の流通及び活用に関する基礎調査について、熊本県天草市の株式会社光延農園 代表取締役 光延啓人氏がフィリピンでの有機ベビーリーフ生産と種子採取の産地形成に向けた案件化調査について、それに、熊本県八代市の西田精麦株式会社 代表取締役社長 西田啓吾氏がミャンマーにおけるハトムギの加工・梱包技術導入によるバリューチェーン構築に関する普及・実証事業について、それぞれの事業の概要や成果の発表を行いました。さらに、宮崎県宮崎市の株式会社教育情報サービス 代表取締役社長 荻野次信氏からは、「JICA事業を通した海外進出と社員の人材育成」と題して、同社がJICA事業を行うことによって人材の確保や育成を行っていることを発表していただきました。
 今回はJICA単独での実施となり、「JICAって貧しい国を援助するところではないの?」、「どうしてJICAが企業の海外展開の支援をするの?」という疑問にも答え、援助機関であるJICAだからこそできる企業の海外展開支援、すなわち、「企業も地域も途上国も元気にするJICAの海外展開支援」について参加者の方の理解が高められたと思われます。
また、今回のセミナーでは企業の方のみならず、行政や金融機関等の企業の海外展開を支援する組織からも多くの参加者があり、今後JICAの民間企業支援事業がこれらの支援組織を通して認知度がさらに高まることが期待できます
 終了後のアンケートに寄せられて意見としては、今回のセミナーをきっかけとして、JICAの制度や実際にその制度を活用している企業の様子を知ることができたことを高く評価しているものが目立ちました。このとこは、これまでJICAの支援事業が十分に浸透していなかったことの裏返しでもあり、今後も、より多くの機会を活用して、JICAの海外展開支援事業の広報に努めていこうと考えています。